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激闘!「東京ゾンビ」プロモーション

HMVトークショーの巻


司会: さっそくお二人から、まずはご挨拶いただきたいと思いますが、浅野忠信さん、よろしくお願いいたします。

浅野: どうも、今日は皆さんありがとうございます。 えっとですね、去年撮影して、僕はずっとこの仕事やってまして、初めて哀川翔さんと共演させていただくことが出来て、こういう作品で共演させていただくことが出来て非常に嬉しく思っています。 今日はありがとうございます。

司会: どうもありがとうございます。
続いて哀川翔さんです。

哀川: え、こんにちは、哀川です。 「東京ゾンビ」でつるつるハゲのミツオをやりました。 撮影はですね、非常に大真面目に取り組みまして、みんなからは、二人は大丈夫か?って言われたんですが、順調な撮影で素敵な作品に仕上がりましたんで、皆さんぜひ楽しみにしてください。

司会: はい、どうもありがとうございます。
それでは早速ですね、この映画が初共演だっていうのは私も改めて、あぁ、そうだった!というふうに気付いたんですけど、お互いの初共演の印象からお話しいただければと思うんですけれども、いかがでしたか?初共演されてみて。

浅野: いやぁ、そうですね、あの本当にまぁ全く僕の取り組み方とは違ってて、大胆な取り組み方をするので、本当に勉強になって、僕自身はどうしても、たとえばアフロだったらアフロとか、そういう何かおいしいとこに寄っかかってしまうんですけれど、翔さんは常にやっぱり色んなミツオという役にチャレンジしているように僕は思えたので、そこはやっぱ面白いなぁと思いましたね。

司会: 大胆なアプローチというのは具体的にどんなアプローチをしてるんですか?

浅野: いや、多分僕がもしミツオの役をやってたら、もうハゲでもうこういう役だったら何もしなくてもいいや!くらいに考えちゃうと思うんですけど、常に何かこう新しいことを出してくれるんですね、現場でも。 ゾンビに変わるときとかでも、ちょっと何か思いつかないような発想で、そういうことを出してくれるんで、びっくりするんですよね。

司会: 翔さん、その点については?

哀川: いや、もう意外と被ってしまえばね、本人には見えてないですからね、不思議な世界に入ってるというか、鏡見てびっくりするってね感じでしたけど。 そのミツオに取り組むまでにやっぱ3ヶ月くらいね、ちょっと自分自身でも深い考えがありましたね。

司会: 深い考え?具体的に。

哀川: 果たしてつるつるに対応出来るかというね、ええ。 被ってみたら十分対応出来てましたね。 ですから、その3ヶ月間というものが非常に自分にとっては、この作品にとってプラスでありまして、また浅野忠信という、ある種映画の新たな分野を切り拓いて来た、そういう人間じゃないですか、で彼との共演ということもありまして、まぁ半分は浅野忠信に背中を押されてだね、そういうところもあったんです。 台本を読ませてもらって、非常に面白い作品でね、いや、これは面白いな!こういうのを映画化するのはとても勇気が要ることだと思いましたね。 でまぁ浅野と共演、でハゲどっち?ってね。 内面では密かに抵抗しておりましたがね、最後の最後まで。 やっぱり俺でしたね。

司会: どうでした?実際に浅野さんと共演してみての感想は。

哀川: まぁ浅野忠信というね、とてつもない素材ですよ。 ナチュラルさが緻密ですね。 その緻密な存在感ていうかね、彼はもういるだけで存在感すごいじゃないですか。 そこにまたナチュラルな、緻密なナチュラルさがね、彼を築き上げて行くわけですよ。 その現場で、要するにすごくスムーズな流れを作るというね、そういう空気を持った人間ですからね、今回撮影をさせてもらいましてね、年に一回やりたいねって、そういう話をしたんですよ。

司会: それはもしかして、このキャラでですか?

哀川: ええ、あの、またちょっと考えさせて。

司会: 今翔さんもそういうふうに、浅野さん、お話しされてたわけですけれども、アフロ被ることに対して抵抗とかは?

浅野: いや、僕はもう全くなかったですね、はい。 僕はもう図々しいことに、脚本いただいたときに、なぜか、そうですね、僕がハゲなわけはないと思ったんで。

哀川: そうだよね。

浅野: まずもう師弟関係が描かれてたんで。

哀川: そうだよね、何を俺抵抗してたんだろ?

司会: アフロっていうのは想像出来ないですよね。

哀川: いや、俺もアフロの方が良かったよ。 ただね、やってみると、これがね、グラサンかけてね、オープンカーでも乗ったら、みんな惚れると思うよ。

浅野: シブイですよね。

哀川: うん、なかなかね。 これ日本人じゃないようなキャラクター、お前何人だ?って、そういうような感じでしたけどね。

司会: 確かにね、姿は斬新ですけれども、映画の中では、劇中も最初のオープニングから斬新じゃないですか。 柔術、これお二人、何か随分練習されたんですよね?

哀川: まぁ、あの、普段にないくらい取り組みましたね。 やはりこの柔術っていうことが映画の中で核じゃないですか、ですからある程度はね、出来ないといけないという気持ちがあった中で、彼はもう柔術取り組んでましたから、そういう情報が入って来まして、これはヤバイ!自分も道場通わせてもらいましたけどね。

司会: あぁ、そうなんですか。
浅野さん、どれくらい通ったんですか?

浅野: 忘れちゃいましたけど、でも1ヶ月以上は通ったと思うんですよね。 僕は逆に、その翔さんは元々柔道をやってるらしいという話を聞いてたんで、逆にもう、これはマズイ!と思ってて

哀川: いや、最初はね、やっぱり柔術と柔道ってのはやっぱり原点が一緒なんでね、まぁある程度甘く考えてたわけですよ、絞め&関節ということに関しては。 それでまぁ浅野忠信も柔術やってるらしいよって話を聞きましてね、いや、これちょっと行っといた方がいいか。 これは正解でしたよ、行っといて。

浅野: はい。

哀川: あれ行かないとマズかったね?

浅野: そうですね。 マズかったです、本当に。

哀川: いや最強の格闘技と言ってもいいと思う。

浅野: ええ。

哀川: やっぱり、スポーツですよね。

司会: いや、私も映画を見て思ったんですけど、本気でしたよね、お二人。

浅野: いや、逆にちょっと本気にならないと、出来ない技とかもけっこうあるんですよね、ええ。

哀川: ある程度絞めないと、その臨場感出て来ない。

浅野: そうですね。

哀川: ええ、あのギブアップはかなりマジですからね。

浅野: 強いんですよ、翔さん、本当に、ええ。

司会: え!それぞれ別々で練習されてたわけですよね? 通ってたわけですよね?

浅野: 最初はまぁそうですね。 でも途中から同じシーンのために、はい、一緒に練習したり。

哀川: もうシーン作りを、要するにインする前から。 要するにシーン設定して、格闘シーンのもうシミュレーションしながら作って行きましたんで、後半はもうその練習をしてました。

司会: どうですか?実際にご一緒にお仕事を、柔術をやられてみて、お互い組み手の仲としては、関係性としては?

浅野: いや、何か、だからすごく不思議な時間を過ごさせてもらったと思いまして、ええ。

哀川: 自分は3年間くらいやってたんだよね、柔道をね、何となく流れをわかるんですよ。 ただ、彼はほら、やったことないでしょ、それにしちゃ早い、飲み込みが早いというかね。

浅野: いや、いや、いや。

哀川: 一緒にね、自分とかも一緒に稽古に参加したんですよ、全然ダメですからね。 ですから、これは持って生まれたねぇ、要するに感覚というか、なかなかこう、元々要するにね、そんなに上手くないところから段々段々柔術をね取得して行くっていう、体に身に付けて行くっていう役ですけど、いやいや本当にその段階をちゃんとこう歩んで、大変でしたね。

司会: ふぅーん、そうですか。 映画に入る前ですよね、クランクイン前から、じゃあお二人で訓練されてるってことは、そこからもう役作りも一緒にされてたってことに、自動的になってくるわけですか?

哀川: いや、ズラ被ってないですからね、深いくすぐりはやってないんですけど。 ただやっぱり道着を着たりね、道場に通って、柔術の緊張感がビシビシ流れてる空間でですね、やっぱりこう身が引き締まる思いてのはありますね。

司会: とてもね毒の効いた原作があって、それが出来上がった作品を私が見たときに思ったのが、非常にそういうシニカルな部分もあって、毒が一杯あるのに、何か切ないみたいな、哀愁が漂ってる男のドラマというのを感じたんですけど、お二人は出来上がった作品をご覧になって、どういうふうに思われました?浅野さんから。

浅野: そうですね、やっぱり見てる最中に、本当自分でも、自分のシーン以外ってのはやっぱり撮影中は知らなかったので、出来上がりを見たとき、そういうとこも純粋に楽しめましたし、後はまぁCGとかが付いてしっかりした映画として出来上がってたんで、何かすごくすっきり見えたんですよね。 それで何かそのすっきりした中にも今おっしゃってたような、何か男同士の良い世界が描かれていて、そういうものが何かこう押し付けがましくなく受け取れたので、すごく気持ち良かったですね。

司会: 翔さんいかがでした?

哀川: なかなかね、こういう作品を映画にするという勇気というか、自分にとってはそれは素晴らしい映画だと思ってるんですよ。 ここに立てたっていうこと自体が最高の喜びですよ。 彼が一番真面目に取り組んでますよね。 でもやってる本人だっていたって真面目にね取り組んでるんで、映画楽しみになるといいんですけど。

司会: どうですか?ご自分達のこのアフロヘアとハゲの姿を、映像を大スクリーンで見たときに、ぱっとどういうふうに感じたんですか?お二人は。

浅野: いや、意外とこう、今翔さんがおっしゃったように、何かこう真面目にやってるもんですから、おかしいところがないというか、不思議と普通に見れちゃいました、はい。

哀川: でも映画で見たときは、皆さんおかしいと思ったら笑っても良いですよ。

浅野: はい。

哀川: 我慢することはないですからね。

司会: 撮影現場、待ち時間でお二人はどういうふうに会話されたりとかしてたんですか?

哀川: そうですね、そんな待ち時間なかったような気がしますけど。

浅野: そうですよね、何かとこう柔術が入ってたりだとか、何か動きがあったりだとかいう感じだったんで。

哀川: そうですね、最後の、要するに殺しあうんですよね、あの辺は俺が一回入って、夜中の12時くらいに一回終わって、で次何時くらいかな?って言ったら、4時か5時なんて

浅野: ありましたね、ハイ。

哀川: そんときはさすがに一回脱がせてもらいましたね。

浅野: ええ。

司会: え、じゃあ、とてもハードだったんですか?撮影は。

浅野: 日によってはハードでしたけど、はい。

司会: 何かこう共演された方もね、色々個性的な方一杯いらっしゃったじゃないですか、印象に残るという方とか、出来事ってございますか?

哀川: 曽根晴美さんがね、なかなか面白いキャラでしたね、今回。

浅野: そうですね、はい。

哀川: もう佐藤佐吉殺してやる!とかね、それくらい騒ぎながらやってましたよ。 実は本当に楽しんでやってたんですね、あれは、ええ。

浅野: そうですね、曽根さんが、カルピス!カルピス!って言ってるときは、やっぱり相当上がりましたね、はい。

哀川: 最高でしたよ。

司会: へぇ。 あの佐藤佐吉監督、今まで監督ではない立場でお仕事ご一緒してると思うんですけれど、監督としてお仕事されてみてどんな印象をお持ちになりました?

哀川: そうですね、本番で俳優としてですね一緒に仕事をしてもらってたときは全く感じなかったんですけど、監督佐藤佐吉になったときの芝居の上手さにびっくりしました。

司会: ちょっと待って、それ具体的にどういうことですか?

哀川: いや、普段も何かそんなに上手くないなと思ってたから。 で自分達に芝居つけるんですよ、異常に上手いんですよ。 あれ!普段は何か軽くやってるのかな?みたいな。 で監督に俺、それをぶつけたんですよね、そしたらやっぱ、普段はちょっと気を遣ってるっていうか、ちょっとやっぱり引いてやってたっていうか、全面的にやってなかったんだという自分に気付きましたっていうことは言ってましたけど。

司会: 客観的に見て、演出してみると、ねぇ。

哀川: やっぱりもう、監督というのはそのくらいやっぱりエネルギッシュというか、とてつもない力でやってるんだなっていう、何者でもない感じがしましたよね。 いや、上手いんですから、本当に。 あのゾンビの芝居は全部佐藤佐吉演出ですからね、ええ。

司会: そうなんですか。

哀川: 自分の魂胆は一個くらいですよ、はい。

司会: 浅野さんはどういう印象をお持ちですか?

浅野: いやその、僕は脚本家として、ご一緒してることが多いんですけど、それがやっぱり、だから、それこそだから普段書いてもらってることに僕はそこまで読めてなかったなというか、やっぱりその一個一個その内容にも奥深さがあって、その面白いことが、何かただ面白いんじゃなくて、僕がぽこってやると、 (佐藤:)実はそうじゃなくてこうなんですよ!って出すのが、 (浅野:)あ!そんなに深かったんですかぁ!?ってくらい面白いんですよ。 何かそういうだから本当に監督が、今翔さんがおっしゃってたみたいに、もしかしたら抑えてる部分が普段はあって、実は監督としてやると、本当はもっと奥が深いものたくさん持ってて、けっこうギャグとかのユーモアも一筋縄では行かない監督なんですよね。

司会: じゃ、けっこう演出のことでも話し合ったりしながら、監督と

哀川: いやいや、もう監督に全てお任せして。 監督どうしますか?って。

浅野: ハイ。

哀川: いや、なかなか難しいですよ、このキャラで。 さぁ、どっち走ろうか?って言うのもねぇ。 意外と皆さんも一回被ってみてくださいよ。

司会: いや、だけどお二人の共演シーンって随分こう、泣きそうな私が部分あったなと思うと、あ!ここ切ない、あ!ここ笑えるなって、そういう見事な絶妙なトークっていうのは、印象的に残ってるんですけれど、お二人の一緒に映画でシーンを撮ってるときに、どういった話し合いをしてそういうシーンを作ってたんですか?

浅野: 特に話し合ったというより

哀川: は、ないですね。 ただね、浅野忠信っていう男はね、受けが天才的ですよ。

浅野: イヤイヤ。

哀川: それ感じました、現場で。 あのけっこう俺ね、右行ったり左行ったりしちゃうんですよ、変化球投手じゃないんですけど、暴投っていうのかも、それはね、ええ、暴投しちゃうことがあるんですね。 そのキャッチがものすごいと思って。 もう数々助けられましたね、そういうとこは、ええ。

司会: え、例えばどういうふうに

浅野: いや、何か本当に、翔さん今言った通り、思い切った状態なんですよね、翔さんが常に。 僕もびっくりするときがあって、でもそれをだからこう、あれだから本当に俳優さんによっては、本当取れませんよ!ってことになると思うんですよ、翔さんなら、もう取らしてくれるんですよね、ええ。

哀川: 取ってくんなかったら、自分で拾いに行っちゃって、もう一回投げちゃうタイプでしょ?どっちかっていうと。

浅野: ハイ。

哀川: ええ、それは何か、異常な間というか、絶妙な間になるのかっていう。 何事もないように、ぽんっ!と受け取るというかね。 で軽くまた、ひょっ!ってほおるんですよ。 それはね、ちょっと今回驚きましたね。 恐るべし浅野忠信。

司会: けっこうアドリブを入れて行ったりしてたんですか?

哀川: アドリブないですよ、一個も。 いや暴投って、敬遠じゃないですよ。 真っ直ぐど真ん中ほおろうとしてるんですけども、ぶわぁーっ!とほおろうとしてるんだけど、えらい暴投っていう。

司会: すごい浅野さん笑ってますけど、思い出深いことありますか?

浅野: あれは真っ直ぐ投げようとしてたんだなぁと思うと、ええ、冗談抜きに。 本当にでも僕は逆にそれが本当に新鮮になってたんで、いや、これ自分がどういうふうに返せるのかな?って、自分でも楽しみだったんですよ。 何とかやっぱりそこに、普通にやってるよりは数倍楽しいんで、何かもう、何とか自分もそこに乗っかって行きたいってのがあったんで、けっこう一生懸命でしたし、はい、頑張らせていただきました。

司会: 真面目にお笑いコンビを作ってるみたいな感じですが、お話し聞いてると。

哀川: そんなことないですけど。 ただ何かこう現場というのがね、リハーサルやって、本番になった瞬間に、こう新たな弁が、ぽんっ!と開く瞬間があるんですね。 開いちゃったんですね。

浅野: ええ。

司会: なるほどね。 ご自分たちの中ですごく印象に残ってる、これは大変だったなぁって撮影シーンってどこかありますか?

浅野: もうあの、やっぱ歌うところがあるんですけれど、翔さんの、はい、その辺はけっこう。 前の日にいきなり監督が、長回しでっていう感じでおっしゃって、おぉっ!と思って、びっくりしましたね。

司会: あれはもう脚本に入ってたんですか?

哀川: あれはねぇ、台詞がこう書いてあって、でカッコがしてあって、(歌で歌ってください)っつう感じ。 え!何?何だろ?これと思って。そんな台本見たことないよ。 で聞いたら、 (佐藤:)いや、歌って。 (哀川:)何の歌で? (佐藤:)いや、何でも良いです。 歌にもなってないですけどね。 でも何か深いリハーサルもなかったんですよね。 ええ、いきなり行きましょうかって話で。

司会: それじゃ即興ですか?あれ。

哀川: 即興ですね。 もう二度と出来ません。

司会: お二人のあれ、体育館でしたっけね

浅野: そうですね。

司会: じゃそれも思い出深いですよね。

浅野: 思い出深いです。

司会: じゃ結果的に、ご覧になってどんな印象を持ちました?

浅野: 僕は何かもう、どんなふうに来るなかな?と、すごく気になってたんで

哀川: (笑)でもねぇ、まだご覧になってない皆さんも多いと思いますんでね。 、そうですね、9割9分そのシーンみんな笑いますけど、ここは泣けるシーンですから。 ええ、どうぞ心して見てくださいよ。 9割9分笑いますけど、ここ泣くシーンですからね。 お願いしますよ、本当に、ええ。

司会: 確かに私は一瞬泣いたけども、損した気分になりました。

哀川: そうですか? 何かおかしいんじゃないですか?それって。

司会: 見ると皆さんわかると思うんですけど、ねぇ。 あぁ、そうですか。
浅野さんはご自分が演じるに当たって、何かこう、ここは大変だった!って

浅野: いやぁ、特にだから大変なことってないですけどね。 近くでやっぱり翔さん見てると、僕よりももっと大変なことに、どんどん何か監督に出されてて、いやぁ!と思って、見てた

哀川: そうでもないですけれど。 あの彼自身がね、やっぱりこう通常だったら悩み入るところを淡々とこなして行っちゃうから、ものすごく現場がスムーズなんですね。 ですから彼はそこまでは感じてないっていうか、口には出さないですけど、裏での努力は本当にね。

浅野: イエイエ。

司会: そう言われてますけど、ご自分ではどうですか?

浅野: いやぁ、僕はもう適当な、ハイ、感じですね。

司会: 内面は本当に、ある意味真剣だけれども、面白いものが作れている

哀川: そうですね。 やっぱりこう、人が何かこう真面目に物事にトライしてる姿っていうのは、意外とおかしいですよ。 真面目であれば、あるほどおかしいという。 真面目にくぁーっと物事に関わってる人たちの顔を真剣に見たら、おかしい顔してますよ、多分。

浅野: そうですよね。

哀川: ええ。 やっぱ笑っちゃいけないんですけど、なぜかおかしくなってしまうってのがね。 やっぱり、それが映画でどれくらいウケるかっていうのがね、また一つの楽しみでもあるんですけど。

司会: はい、わかりました。 そしてそろそろお時間が近づいてしまいましたので、じゃあ浅野さんと哀川翔さんから、お二人からですね、これから映画皆さんご覧になると思いますのでメッセージをお願いしたいと思います。 では浅野忠信さんから、よろしくいお願いします。

浅野: はい。 そうですね、今もう話した通りなんですけど、本当にとんでもないことがかなり詰め込まれてると思うので、もう何も考えず見てもらえれば十分に楽しめる作品に仕上がってると思うので、もう本当に僕は言うことは何もないなという感じで、はい、ぜひ劇場で楽しんでいただけると嬉しいですね。 よろしくお願いします。

司会: ありがとうございます。
そして哀川翔さん。

哀川: えぇ人類滅亡の危機とうたわれておりますが、本当にそれを感じさせる内容になっております、ですかね? 本当にあの、今回こう佐藤佐吉監督を中心として、浅野忠信君と映画を撮れたということをすごく嬉しく思っています。 今まで見たことのないような作品に仕上がってると思いますので、ぜひ皆さん、笑って泣いて、それで多くの人たちに、この映画を見てもらえるように願っております。 よろしくお願いします。

司会: どうもありがとうございました。

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更新:2005.12.06(火)
Kaori