夏が見つからないまま秋に突入しそうな、肌寒い8月19日、有楽町・丸の内プラゼールで「座頭市」の完成披露試写会が行われた。 | |
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司会 |
それでは早速ですが、まず始めに北野武監督よりご挨拶をお願いいたします。よろしくどうぞ。 |
武 |
あ、どーも、ご苦労様でした。時間がなかったんですが、どうにか作品が出来て、『座頭市』という、まぁ勝さんの十八番みたいな映画なんですが、まぁ見てもらうと、まるっきり違うじゃねぇか!ってことはありますけども、その辺は気にせずに。これがもしかすると、皆さんが口づてに面白い!と言ってくれると、『座頭市2』を撮れるかなぁという。それから『座頭市3』、それから『ハワイの座頭市』、『南極の座頭市』っていうもあって、観測船が南極に行くと、ペンギンみたいなのがいっぱい並んでんだけど、全部座頭市だったという新ネタもありますんで...私は何言ってんのかわかりませんが、一つ。えーまぁ、わりかし、あの、今度の映画って、ちゃんと撮ったというか、えぇ、ちゃんとカメラも動かしたし、ちゃんとした芝居をしてるんで、ご期待に応える作品が出来たと思いますんで、これからよろしくお願いします。 |
司会 |
壮大な構想が早くも出ましたところで、あ、一つだけご質問してよろしいでしょうか?あの、もう拝見させていただいたんですけども、大変強い市でした。この座頭市に弱点は全くないのでしょうか? |
武 |
女です(笑)。 |
司会 |
はい、わかり易かったです。どうもありがとうございます。 さぁ、浅野忠信さん、どうぞ前の方に。 |
浅野 |
はい。 |
司会 |
すてきなお召し物ですね。 |
浅野 |
ありがとうございます。 |
かっこいい (^o^)/ |
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司会 |
(笑)あんまり男性から言われたくないかもしれませんね。 |
浅野 |
いえいえいえ、嬉しいです(笑) |
司会 |
(笑)あぁ、そうですか。あの北野武監督とは、「御法度」で共演はなさっておりますけれども、監督作品としては初めてお出になるということなんですね? |
浅野 |
そうですね。 |
司会 |
はい、その辺のご感想などもありましたら、ぜひ聞かせていただきたいんですが。 |
浅野 |
そうですね、本当に、あの、ですから現場に入る前とか本当に緊張してしまったんですけれど、あの、殺陣の稽古をたくさんして、自分でも自主トレをたくさんしまして、あの本当に自分の中でこう妥協のないようにして、現場に挑みました。 |
司会 |
襷がけのシーンがございました |
浅野 |
はい。 |
司会 |
私には印象的だったんですけども。 |
浅野 |
そうですね、あれはもう本当に、練習してるときは実際にちょんまげを結ってないんで、ここ(頭上)の高さが.. |
司会 |
あ、計算に入れてなかった? |
浅野 |
計算に入れてなかったんですね。それで、何度か、こうちょんまげをしたときにやったときに、こう引っ掛かってしまって、わぁっ!と思って、こういうこともあるんだな!と思って、はい、ちょっとびっくりしましたね。 |
司会 |
はい、じゃあ何とか、テイク何とかっていう感じで? |
浅野 |
ハイ、頑張りました。 |
司会 |
ご苦労様でした。たいへん襷がけを練習なさったって聞いたものですから(笑) |
浅野 |
そうですね(笑)、襷がけも、ハイ。 |
司会 |
ごめんなさい、襷がけにそんな執着するつもりはなかったんですけど、失礼いたしました(笑)。浅野忠信さんでした。 そして大楠道代さん、どうぞ、前の方に。大楠さんは映画でタップ、大披露でしたね。 |
大楠 |
はい、今から思っても、お芝居よりもタップの方が頑張っちゃったみたいな気がしてます。 |
司会 |
相当、何か楽しんでやってらしたっていうお顔でした。 |
大楠 |
はい、本当に楽しかったです。 |
司会 |
でも、練習もずいぶんなさったんですか? |
大楠 |
練習は撮影に入る前から、台詞を憶えるのも忘れて、タップの練習ばっかりしておりました。 |
司会 |
あぁ、それぐらい!?はい、もう、あ、その靴では無理ですね? |
大楠 |
あの、踊れと言われれば、今でも踊りたいくらいです。 |
司会 |
どうぞ! |
大楠 |
今度(笑) |
司会 |
今度っていつですか?(笑) |
大楠 |
ちゃんとタップ靴を履いて。 |
司会 |
あ、靴を、履いてですよね。武監督の作品は初めてでいらっしゃるんですか? |
大楠 |
はい。 |
司会 |
はい、ですよね?印象はどうでしたか? |
大楠 |
あ、あの(笑)、噂は色々聞いてたんですけども、噂通りでございました。 |
司会 |
含んでますねぇ、それ。深いですね。 |
大楠 |
あの、楽しかったんですよ。すごく楽しかったですし、あの、ずっと今まで芝居して来た中で、初めてライブ感覚で、台本にないような台詞、台本にないお芝居をやりました。 |
司会 |
はい、なるほど。何か広島に行かれたことが、ロケであるというお話しを漏れ聞いたんですが。 |
大楠 |
はい、広島にロケで参りました。初日は一応あったんですけども、中二日あって、三日目に出番で扮装して現場で待ってたんですけども、このシーンはなし!っていうことで、えっ!?というのがあったんですけども、まぁ噂に聞いておりましたから、北野組はこういうこともあるんだろうなと。すぐに、慣れるのも早いですから。 |
司会 |
は、流石でございます。そうか噂に聞いていた一つがそれだったんですね。はい、よくわかりました。ありがとうございます。大楠道代さんでした。 夏川結衣さん、よろしくお願いいたします。(肌が)透き通るようですね。 |
夏川 |
イヤッ(笑)。 |
司会 |
イヤって(笑)、素晴らしいです。あの、北野武監督の映画に出演が決まったときはどんなふうに思われたんですか? |
夏川 |
えっと、北野監督の映画は見るのも好きなんですが、自分が出ることになるってのは想像もしていなかったので、正直本当に嬉しかったです。 |
司会 |
はい、何か本当に念願叶ってということだそうですね。 |
夏川 |
はい、嬉しかったです。 |
司会 |
はい、何か最初の日は手が震えたとか。 |
夏川 |
震えました(笑)。 |
司会 |
それぐらい? |
夏川 |
はい。 |
司会 |
あの、浅野さんとは『DISTANCE』とかで共演なさっておりますけれども、今回は夫婦役ということで、息もぴったりでございましたか? |
夏川 |
そう...(浅野に)だったよね?はい。 |
浅野 |
(笑) |
司会 |
ちょっと曖昧な感じでしたけども(笑)、そうでしたか。あんなご主人、今回の役所の服部の役ですけど、ご主人は、あんなご主人はいかがでしょう? |
夏川 |
いいと思います。 |
司会 |
本当ですか? |
夏川 |
はい。 |
司会 |
へぇ(笑)。 |
夏川 |
大変ですよね(笑)。 |
司会 |
ありがとうございました、夏川結衣さんでした。 そしてお待たせいたしました。ガダルカナル・タカさんです。 |
タカ |
あ、どうもお待たせしちゃいまして。 |
司会 |
今回は非常に出番が多く |
タカ |
はい、あの監督においしい役をいただきまして、恐らく、まぁ自分で言うのもなんですけども、本年度の助演男優賞は総ナメかなぁ?という。まぁ、浅野君も頑張ってはいたんですよ、ちょっと笑いのツボ心得てないなぁというところがねぇ。まぁそれなりによくやったかなという気はするんですけども、助演男優賞となれば私かなぁと、ええ。 |
武&浅野 |
(笑) |
司会 |
早くもそんな予感がご自分の中で? |
タカ |
はい、渦巻いてますね、今。 |
司会 |
素晴らしいです(笑)。まぁあのコメディ部門担当かな?っていう感じがしたんですけども |
タカ |
はい、全くおっしゃる通りでございます。 |
司会 |
しかし、随所に二の線が |
タカ |
見えました? |
司会 |
ええ。 |
タカ |
今回、私の微妙な二の部分を見て取るのは至難の技と言われてますんで、ええ、見事に。もし見て取っていただけたらありがとうございます、本当に。 |
司会 |
いやぁ、美しかったですよ。 |
タカ |
イケますか? |
司会 |
うーん? |
タカ |
何ですか?それは(笑)。はっきり言ってください。 |
司会 |
ご自分でお気に入りシーンとか、ここは頑張ったんだ、ぜひ皆さんに見ていただきたいというところはないですか? |
タカ |
あの、全般的にお笑い担当ですんで、お笑いのシーンは頑張らしていただきましたけども、やっぱりあの他のウチの若手の連中と絡んでですね、非常にこの難しい動きをしている部分がありますんで、ぜひこの後見てですね、あ、本当にあそこはよく頑張ったんだな、それから、本当に皆さんが思っている以上にもの凄く痛かったんで、そこも感じ取っていただけたらなと思います。 |
司会 |
はい、ガダルカナル・タカさんでした。どうもありがとうございました。 それでは、最後にもう一言、監督、皆さん、これからご覧になる皆さんに一言お願い出来ますでしょうか?北野武監督から、また最後に一言。 |
武 |
は? |
司会 |
(笑)あ、監督から一つ、はい、今のガダルカナル・タカさんの助演男優賞も含めて、ちょっとコメントがございましたら |
武 |
えー、もう会場も熱いし、とっとと始めた方がいいと思います。 |
司会 |
(笑) |
武 |
もうちょっとの辛抱です、すいません。えー、楽しんで帰ってください。 |
司会 |
はい、どうもありがとうございます。 |
更新:2003.08.20(水)
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