TA040717

祝公開!「茶の味」舞台挨拶

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灼熱続きの7月17日、渋谷シネマライズにて「茶の味」がめでたく封切り。初日舞台挨拶にはステージからこぼれ落ちんばかりの春野ファミリーが集い、拍手の嵐。スペイン坂は幸せな空気に包まれた。

ご出席(敬称略)
石井克人監督
坂野真弥(春野幸子)
佐藤貴広(春野一)
三浦友和(春野ノブオ)
手塚理美(春野美子)
我修院達也(轟木アキラ)
浅野忠信(春野アヤノ)
土屋アンナ(鈴石アオイ)
轟木一騎(轟木一騎)
伊藤さとり(司会:映画パーソナリティー)

浅野さんのいでたち
  • 下の方で束ねた長い髪
  • うっすら髭
  • お腹の見えそうな水色シャツ(カンヌ2003で着用)
  • 太いジーンズ(黒?紺?)
  • サイケなエナメルのベルト(カンヌ2003で着用)
  • 黒のラバーソール

<上映後の舞台挨拶より>

伊藤: 早速皆さんから、まずはご挨拶をお願いしたいと思います。この映画の監督、石井克人監督、よろしくお願いします。

石井: どうもありがとうございます。

伊藤: どうですか?監督、これだけの人々が初日に来てくれたことを

石井: いやぁ、嬉しいですね、ありがとうございます。

伊藤: さて折角ですのでお話一つ伺いたいと思うんですけど、今日はこれだけのキャストが揃いましたけれども、映画の中にもたくさんの方々が登場しています、このキャストを演出するにあたって一番大変だったこととか、思い出はありますか?

石井: いや、大変なことは全然なくって、基本的にずっと楽しかったです。

伊藤: 誰か何か印象に残っているエピソードって何か?

石井: そうですね、全部本当に、まぁ本当に毎日すごい楽しくて、ずっとこのまま続けてるのもいいなって思ったりして(笑)、本当楽しいことばかりでした、はい。

伊藤: そうですか。そしてもう皆さん映画ご覧になったんですけども、監督の中でこのシーンは一番撮影するのに印象に残っているっていうのはどこかありますか?

石井: そうですね、基本的に全部のシーンが(笑)

伊藤: はい、わかりました、どうもありがとうございます。
頑張ってる姿が印象的でした、坂野真弥ちゃんです。皆さんにご挨拶お願いします。

坂野: 今日は来てくださってどうもありがとうございました。

伊藤: 真弥ちゃん、みんな映画見終わったところなんですけど、真弥ちゃんが一番演技する中で大変だった思い出って何ですか?

坂野: えっと、最後のときに逆上がりをしたときに、最初できなくて、ずっと練習して、脚にいっぱいアザが出来たり、手にもいっぱいアザができたり、筋肉痛になったりして、痛かった。

伊藤: 本当に?出来たときはどうでしたか?

坂野: すごく嬉しかった。

伊藤: そうですか、どうもありがとうございました。
さぁ続きまして佐藤貴広さんに伺って行きたいと思います。まずはご挨拶をお願いします。

佐藤: えー今日はお暑い中いらしてくださってありがとうございます。記憶に残る映画になったら嬉しいと思います。

伊藤: 佐藤君、色んなところで監督に随分怒られたっていうお話が飛び交ってたと思うんですけど、

佐藤: そんなことはないです。

石井: そんなことないよね。

佐藤: はい。

伊藤: 実際のところ、じゃあここで正直に聞いてみたいと思います。監督はどうですか?

佐藤: え!好きです、はい。

伊藤: どんなところが好きですか?

佐藤: やっぱり優しいですね...厳しさの中にも。

伊藤: 石井組に入ったことで、今回こういうふうに演じてみて、自分の中でどんなふうに変化がありましたか?

佐藤: やっぱり...大人になれた気がします。

伊藤: はい、どうもありがとうございました。
三浦友和さん、よろしくお願いいたします。

三浦: 皆さんこんにちは。えー、見終わったばかりですのでね、色々なご意見もちろんあると思いますけども、これからですね家に帰って、(催眠術風に)皆さん絶対「面白かった」としか言えなくなります..ていうシャレが通じるかはわからないですけどね、本当にご意見色々聞かせていただけたらと思います。

伊藤: はい、どうもありがとうございます。三浦さん、石井克人監督とお仕事ご一緒されて、石井監督の現場はどうでしたか?

三浦: あのこの映画のように本当にほのぼのとしてですね、良い空気が流れてるんですね、はい、すごく良い現場でした。

伊藤: どうもありがとうございました。
続きまして手塚理美さんです。

手塚: あの、この映画はちょうど1年前?になるんですよね、やっと今日の日を迎えられることができて、本当に嬉しく思っております。私はこの劇場に来て、いつもは座っている方なので、今日は何かちょっと優越感にひたっているんですね、(笑)はい。

伊藤: はい、どうもありがとうございます。そして今回、アニメーターのお母さん役だったんですけれども、演じるにあたって気を遣った点というのは?

手塚: えっとあの、見るとそんなに難しくは思えないんですけれども、ちょっと紙をペラペラやるだけでもすごく大変で、「もののけ姫」のメイキングでちょっと宮崎駿さんの手の動きを見せてもらったり、あと実際にマッドハウスっていうところにお邪魔して、実際のアニメーターの方に指導していただいて、なんとか出来たと思うんですけどいかがでしたでしょうか?

伊藤: ということで手塚さんはアニメの世界にも共感されたんですよね?

手塚: そうですね、非常に深いなと思いまして、もしかしたらアニメーターに転向するかも...それはないですよね。

伊藤: はい、どうもありがとうございました。
我修院達也さんです。

我修院: こんにちは、達っちゃんでーす!ありがとうございます。今日は映画の中で使用させていただいた、私の自前のラの音です、ちょっとお聞かせします、音叉です。(音叉で)♪らぁ〜。

伊藤: ところで我修院さん、今回の役どころは、いつも面白いんだけど、そこに、感動させなきゃいけないっていう演技で大変だったと思うんですけども、どうでした?

我修院: 役作りですか?最初はあの、三浦友和さんのお父さんの役ということで、66歳ということで、まぁ66歳から70歳くらいの17、8人のオジイ様を観察させていただいて、歩き方とか傘の差し方とか色々。で現場で監督さんに色々演技指導していただきましたら、あんまりそういうのは必要なくて、「鮫肌」のヤマダが30年歳とった感じでやらしていただきました。そんな感じで、ええ。

伊藤: はい、どうもありがとうございました。今日6時XX分から「山よ」をね披露してくださるということなので、ぜひ皆さんも足を運んでください。


我修院: はい、歌いますから来てください。

伊藤: さぁ、そして浅野忠信さんです。

浅野: えー、あの我修院さんの後で話すのは非常にやりにくくって、ほとんど面白いこと言えないんですけど、あの、そうですね、僕この映画を見終わったあと、すごい僕も好きで、ただよく考えると意外と普通に日常に起こっていることなんじゃないかなと思ったんですね。それで、なのに何かすごいおかしなことのようだったので、そこでちょっと不思議な感覚になりました、はい。皆さんも気に入っていただけたら嬉しいなと思いますけど。ありがとうございます。

伊藤: 皆さんも思われたと思うんですけど、スクリーンからそのまま出ていらっしゃったというくらいに、今回の映画は浅野さんのまんまじゃないかって私も思ったんですけれども、印象に残ってるのが一つあるんですよ

浅野: ええ。

浅野: あの○ンコのシーン、覚えてらっしゃいますか?あの坦々としたしゃべり、あそこは何かこう演出したりとか、自分での中であったんですか?

浅野: あの、一応前の日にけっこう必死に台本読んで、どうやったらいいかなってのはけっこう真面目に考えましたね、はい。

伊藤: 出来上がって、そのシーンを見ていかがですか?

浅野: ええ、そうですね、面白いんで良かったなと、ええ、はい。

伊藤: はい、どうもありがとうございました。
さぁそして土屋アンナさんです。

土屋: 今日はありがとうございました。アンナはこの映画がすごい、日本のすごいきれいな所?ばっかりすごい映ってて、すごい好きなんで嬉しいです、出れて、ハイ。

伊藤: はい、そして土屋アンナちゃん、ご懐妊おめでとうございます。

土屋: ありがとうございます、ママです。

伊藤: 今日だってここに来るまで大変だったんじゃないですか?

土屋: 全然平気です。

伊藤: そしてわざわざ浴衣をね着ていただいているわけですが、それは映画の雰囲気で?

土屋: いや別に。昔から、うちのお母さんが着物の着付けの先生で、好きなんです、着物が。

伊藤: あぁ、そうですか。すごい似合ってる。

土屋: (あわてて)でも、え映画のイメージです。

伊藤: ところでアンナさん、「下妻物語」ではヤンキーの役で、今回はマドンナ役だったんですけど、佐藤君のマドンナということで。マドンナ役は実際に演じてみていかがでしたか?

土屋: 女の子らしくするのっていうのはとても難しいなって、だけど監督そのままでいいって言ったんで、別に何も変えずに、もう映像だけに任せました、もう。

伊藤: 実際に出来上がった作品を見てどうでしたか?

土屋: あ?うん、イイ。

伊藤: マドンナ役をもう一度?

土屋: マドンナになりたいです、これからも。

伊藤: はいじゃ監督、よろしくお願いします。どうもありがとうございました。
轟木一騎さんです。

轟木: ありがとうございます、轟木一騎と言います。簡単に言いますと、石井監督のただの友達でございます。

伊藤: 実際轟木さんを見たとき、本当申し訳ないんですけど、初め座ってるときわからなかったんですよ。

轟木: あ、はい。

伊藤: 映画のインプットがあまりにも強くって。で轟木さんは実際に映画のあのイメージのキャラかなと思ってたんですが、ご自分は本当はどっちのタイプなんですか?性格的には。

轟木: えっとですね、役名も本名のまんまで、ま大体ノリとしてはあんな感じの人間ですね、ええ。でさすがに監督が友達なんで、役でこれはちょっと自分と違うなって思うことは一回もなかったですね。大体あんな感じです、はい。

伊藤: じゃあ、演じてみて満足ですか?

轟木: そうです、演じたと言えるのかよくわかんないですけど、ええとても満足です。

伊藤: はい、どうもありがとうございました。


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更新:2004.07.22(木)
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