TA010204

祝凱旋! ヨコハマ映画祭授賞式

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アサノが古巣に帰ってくる!2月4日、映画ファンによる映画ファンのための真の祭典、第22回ヨコハマ映画祭が開催された。関内ホールでの授賞式には、4年振りに価値ある二度目の主演男優賞を勝ち取ったTAはじめ多くのスタアが集うとあって、全国からたくさんの映画ファンがお祝いに駆けつけた。映画への愛にあふれた市民スタッフの活躍のもと、華やかにお祭りは始まった。


個人賞(敬称略)
<最優秀新人賞>
真野きりな (「スリ」「BULLET BALLET」)
松田龍平 (「御法度」)
藤間宇宙 (「独立少年合唱団」)

<撮影賞>
猪本雅三 (独立少年合唱団)

<新人監督賞>
緒方明 (独立少年合唱団)

<助演男優賞>
香川照之 (「独立少年合唱団」「スリ」)
村上淳 (「ナビィの恋」「不貞の季節」「新・仁義なき戦い。」)

<助演女優賞>
西田尚美 (「ナビィの恋」)

<特別大賞>
小沼勝

<審査員特別賞>
椎井友紀子

<主演男優賞>
浅野忠信 (「地雷を踏んだらサヨウナラ」「五条霊戦記//GOJOE」)

<主演女優賞>
藤山直美 (「顔」)

<脚本賞>
宇野イサム (「顔」)
坂本順治 (「顔」)

<監督賞>
坂本順治 (「顔」)

作品賞
「顔」


<受賞挨拶より>
真野きりなさん
  はじめまして、真野きりなです。「スリ」と「BULLET BALLET」で最優秀新人賞いただいたわけですけど、私は「学校U」が初めての映画撮影だったので、お話しをいただいたときには「え?新人賞」って思ったんです。だけどすごく緊張しながら現場で頑張って支えてくださった監督はじめスタッフの皆様、本当に感謝しています。個人的に賞をいただいたことは、「がんばっていきまっしょい」のときにみんなでいただいた賞ってのはあったんですけれど、個人的にいただいた賞ってのは初めてだったんで、本当に嬉しく思います。どうもありがとうございました。


松田龍平さん
  はぁ、どうも。なんか、「御法度」終わってから、もうけっこう経ってるんで、なんか実感がなくて、いいのかな?って、そんな感じもするんですけど、でもあの賞をもらえるってことはやっぱすごい嬉しいんで、本当嬉しいです(笑)ありがとうございました。風邪引いてるんで、声がでなくてスイマセン。


藤間宇宙さん
  僕の名前は藤間宇宙です。昭和59年6月18日生まれ、血液型、日本人には珍しくないO型。夢はですね、映画スターです。緒方監督をはじめ、独立少年合唱団のスタッフの皆様、ヨコハマ映画祭の関係者の皆様がその夢をかなえるための切符を僕にくれたと思っています。本当にありがとうございました。


猪本雅三カメラマン
  撮影の猪本です。今回、ヨコハマ映画祭で撮影賞いただきまして、私は二十ん年前にカメラマンを目指してヨコハマの映画学校に入学して、諸先輩方、今までヨコハマ映画祭で撮影賞をとったカメラマンの方々を目標にして頑張って来ました。僕はまだ2本目なんですが、こんなにも早くこの賞をもらえるとは思っていませんでした。本当にありがとうございましす。


緒方明監督
  どうも本当にありがとうございます。実は20年前ですかね、第2回目のときに私ヨコハマ映画祭に来てまして、そのときはですね、僕が助監督をやった「狂い咲きサンダーロード」っていう石井聰亙の、まぁあの頃は京浜映画でしたかね、そのときには桃井さんとかいらしたのかな?薬師丸さんとか、みんなねプレゼンターの人が来るんですよ、花束の。石井聰亙のプレゼンターが助監督の私だったという(笑)ご縁があるんですけど。何をやってるんだろう?(笑)そのときに丁度スタッフでいたのが坂本順二監督なんですよね。えーそれから20年の間ですね、まぁ坂本君がデビューして、松岡がデビューして、もう私はヨコハマ映画祭なんて嫌いだとずっと思ってましたけど、さっき好きになりました。とても嬉しいです。今回色々なベストテンなんかで、おかげさまで「独立少年合唱団」皆さんに評価していただけて嬉しいんですけれど、だいたい上に「顔」がいるんですよね。「顔」が上にいますんで、必ず「顔」の二つ三つ下が「独立」なんで、「独立」は乳首か!?と思いました。というのもこれは昨日考えたコメントです。どうもありがとうございました。


香川照之さん
  「独立少年合唱団」と「スリ」という、去年2本出た映画でこのような大きな賞をいただきましたことは、今後の僕の映画に関わっていく人生の中で本当に大きな励みになりました。この大きな賞に恥じることのないように精進して行きたいと思います。どうもありがとうございました。


村上淳さん
  えー村上淳です。感謝してます。


西田尚美さん
  西田尚美です。こんな大きな賞をいただくのはとても恐れ多いんですけれども、すごく嬉しいし、これからこれを励みにして、もっともっと映画に頑張りたいと思います。ありがとうございました。


小沼勝監督
  こんばんは、小沼です。本当にありがとうございました。実は賞というものをとるのは生まれて初めてなんです。去年この賞の知らせをもらって、びっくりした次第であります。なかなかそういうものとご縁のないところで仕事をして来まして、今まで実感が湧かなかったんですが、先程控え室で坂本監督とか緒方監督に会って、次第に気持ちが高まって来たところであります。この「NAGISA」っていう映画は本当に小さなところで、去年の夏に吉祥寺のバウシアターってところで1週間ばかり上映してもらったんですけども、よくもまぁそんな映画をヨコハマ映画祭の方が多分ご覧になって、応援してくださった。できましたら、横浜でですね上映していただければ、もっともっと嬉しいなと、よろしくお願いします。ありがとうございました。


椎井友紀子プロデューサー
  色々プロデューサーの方もたくさんいまして、良い意味で戦って、戦ってようやく映画を世に出せるというプロデューサーの中で、今回は私が選ばれて本当に嬉しく思います。これから先、たぶん色んなプロデューサーたちが、1本の映画を作るために、本当に血のにじむような努力をしています。その代表として、今日選ばれたと私は思っているので、本当にヨコハマ映画祭の皆さん、こういう形でお祝いをいただいてありがとうございます。


浅野忠信さん 
  • 真っ黒に染め直して、立てた短い髪
  • 金髪の名残りの眉
  • 髭なし
  • 袖にらせん状の切り替えのある、細身のダークスーツ
  • 黒T+白シャツ、ノーネクタイ
  • 黒革のブーツ
ちょっとお雛様っぽい(?)

表彰状
主演男優賞 浅野忠信殿
あなたは2000年度作品「地雷を踏んだらサヨウナラ」、「五条霊戦記//GOJOE」などにおいて多様な若者像を鮮烈に刻まれ、まさに日本映画のエースにふさわしい活躍を修めました。ここにすべての映画ファンを代表して、心からの感謝と尊敬の念をこめて第22回ヨコハマ映画祭主演男優賞を贈り、今後の更なるご活躍を期待します。
2001年2月4日
 ヨコハマ映画祭審査委員長 金子正且

  えー(笑)、あの確か何年か前だと思うんですけど、横浜で賞をいただいて、で今回もまた、あのー本当に生まれて育った横浜で、こうやって映画祭の賞をいただいて、本当に嬉しく思っています。あーたぶんこれからもまた、生まれたところの人に認められる自分に、僭越ながら(笑)育って行くようにしたいんで、本当にそんな良い作品に出会って行きたいと思います。(注:この辺り、ちょっと自信ないです(_ _))ありがとうございます。


(インタビュー:襟川クロ、岡田)
襟川 出まくりました。
浅野 ハイ。
襟川 ほとんどその、映画にこだわってらっしゃいますよね。まぁコマーシャルもありましたけど。
浅野 そうですね。ハイ。
襟川 何かポリシーがあったりするのかな?
浅野 まぁ、そうですね、できれば映画だけで行ければいいな(笑)と思いますけど。
岡田 嬉しいですよね。
襟川 嬉しいですね。映画俳優!って風に言える人がだんだんいなくなっちゃってるし。いっぱい昼間のドラマとか夜のドラマとかに...
浅野 あ、(オファーが)来ることはありますよ。ハイ。
襟川 え?興味あります。
浅野 いや、興味はあります。
襟川 見ますか?
浅野 たまーに。
襟川 どんなのをたまに見るんですか?
浅野 いや、普通に夜にやってるドラマとか。
襟川 トレンディ系とか、キムタクさんのやつとか。
浅野 そうです。
襟川 ところで、こんだけいっぱいあります、コスプレ系「五条霊戦記」、今やってるのが「PARTY 7」、「風花」。なんでこんなにいっぱい出ちゃうんでしょうね?
浅野 まぁ、面白い作品に誘ってもらえれば(笑)やらしてもらおうかなぁと。
襟川 選ぶときに、何か自分の場合にはこういうのがいいとか、次はこういうのがいいとか?
浅野 まぁ、そのときそのときありますけど。でもまぁ、それだけではないですし 逆にまぁ、来たものを、ハイ。
襟川 今日の髪型は何か意味するものがあるんでしょうか?
浅野 意味不明ですね(笑)ハァ。かっこいいかな?と。
襟川 かっこいいですね。誰がやっても似合うってものでもないですね。岡田さん。
岡田 私見ないでくださいよ。酷ってもんじゃないですか。
襟川 ってわけじゃないですけど。次の仕事はなんでしょうか?
浅野 えーとですね、特に撮るのはまだ決めてないですけど、去年撮った映画が今年また間もなく上映されるんで。ハイ。
襟川 今ね上映中が、「PARTY 7」でしょ、浅野さんがさっき見て面白かった「風花」でしょ。酔っ払いが似合うんだねぇ、これで。
浅野 ありがとうございます。
襟川 どうですか?お友達の永瀬さんの奥様と一緒に仕事してみて。
浅野 僕は小学校のときコンサート行ったことがあって、(笑)一緒に仕事できるってんでびっくりしました。ハイ、嬉しかったです。
襟川 そうしたら、もう永瀬さんとだって一緒だし。
浅野 そうですね、ハイ(笑)。
襟川 なんか人脈ってのが自然にわぁって大きくなって行くもんですね。ヨコハマの賞2個目なんですけど、あのトロフィーってお家にあります?
浅野 家じゃなくて会社に飾ってあります。家じゃもうムチャクチャになっちゃうんで(笑)。
襟川 え、何でですか?
浅野 あの、子供とかいるんで。
襟川 子供さん大きくなりました?
浅野 なりました。
襟川 じゃあもう、持ってって、一つ。玄関に一個置いとくとですね、いいんです。いけない人が入って来るときに。
浅野 泥棒ですか?
襟川 そう。そのあれはねぇ、強い味方ですからね。お家に一個。はい、おめでとうございました。
浅野 ありがとうございました。


藤山直美さん (欠席のため録音)
  藤山直美でございます。本日は新橋演舞場出演のため、お伺いすることができなくて本当に申し訳ありません。この度はヨコハマ映画祭主演女優賞をいただき、まことにありがとうございます。このヨコハマ映画祭は、横浜の映画ファンの皆さんで運営されている映画祭と聞きまして、たいへん嬉しく思っております。この「顔」という映画に出させていただきましたことを、ただ単に甘んじているのではなく、良い経験をさせてもらったんだと、しっかり気持ちに持ちまして、これから私は、舞台ではありますけども、より一層お客様に楽しんでいただける楽しいお芝居をと努力します。本日はまことにありがとうございました


坂本順治監督
  ずいぶんこの映画祭には贔屓にしていただいて、用もないのに来たりして、「何だコイツは?」と思った方いらっしゃると思いますけど、それはともかく、あの自分に脚本の実力がどれほどあるかわかりませんけども、二人でまぁ、頑張ってやれたと思います。どうもありがとうございます。


宇野イサムさん
  えー、スミマセン、会場の雰囲気に圧倒されてしまいまして、頭真っ白になってしまいました。ありがとうございます。


宮澤ひろしさん (松竹)
  なんかクラクラしちゃいまして、冗談の一つも言いたいところなんですけど。あの本当に選んでいただきましてありがとうございます。この作品(「顔」)も制作は松竹だけではなくて、衛星劇場、毎日放送、セディックインターナショナル、そしてキノというチームでですね、それに配給は東京テアトル、宣伝はプライムと、これだけの会社が総力をあげてですね、とにかく皆様にお届けしようということで作ってきた映画です。特に坂本監督の熱意と、今日特別賞を受賞しました、プロデューサーの椎井さんの思いがなければ、この作品は世の中に出なかったと思います。一人のプロデューサーの熱意がここまで、この作品が作り上げて行く中に流れているのは私も感動しました。本当に松竹という映画会社がこの映画を作るのか?という話はずいぶん聞くんですが、坂本監督のようなキラキラ個性を輝かせてる、そういう監督達と今後も良い作品に取り組みたい、また皆さんにお目にかかれればいいなと思っています。本日はありがとうございました。


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更新:2001.02.16(金)
obuchi@yk.rim.or.jp