TA000326

栄冠再び!高崎映画祭

[もどる]


ミレニアムイヤー2000年に、めでたく市制100周年を迎える高崎市。これを記念して、14回目を数える高崎映画祭も例年にも増して盛大に開催された。
3月26日、高崎市文化会館で行われたオープニングセレモニー&授賞式には、3年振りに2度目の主演男優賞を受賞したTAはじめ、13人もの豪華ゲストが集うとあって、全国から大勢のファンが駆けつけたのだった。

式次第
  • オープニングセレモニー
    • 主催者挨拶
    • 祝電披露
  • 受賞作品の予告編上映
  • 授賞式
    • 表彰
    • オスカー&花束授与
    • 受賞挨拶
  • 記念品(受賞者の名前入りダルマ)贈呈

受賞者(敬称略)
ARATA
(最優秀新人男優賞「ワンダフルライフ」)

池脇千鶴
(最優秀新人女優賞「大阪物語」)

つぐみ
(最優秀新人女優賞「月光の囁き」)

石井克人
(若手監督グランプリ「鮫肌男と桃尻女」)

塩田明彦
(若手監督グランプリ「どこまでもいこう」)

寺島 進
(最優秀助演男優賞「ワンダフルライフ」)

椎名桔平
(最優秀助演男優賞「金融腐食列島 呪縛」)

田中裕子
(最優秀助演女優賞「大阪物語」:欠席)

浅野忠信
(最優秀主演男優賞「地雷を踏んだらサヨウナラ」)

渡辺真起子
(最優秀主演女優賞「M/OTHER」)

りょう
(最優秀主演女優賞「双生児」)

中江裕司
(最優秀監督賞「ナビィの恋」)

諏訪敦彦
(最優秀作品賞「M/OTHER」)

是枝裕和
(最優秀作品賞「ワンダフルライフ」)



<受賞の挨拶より>
ARATAさん (黒ずくめにニットキャップ)
  あの...とても嬉しいです。どうもありがとうございます。


池脇千鶴さん (ピンクのノースリーブワンピース)
  はじめまして、池脇千鶴です。こんな素晴らしい賞を本当にどうもありがとうございます。とっても嬉しいです。この賞を励みにこれからも頑張っていきます。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。


つぐみさん (ちよじ...からし色のパンツスーツ)
  素敵な賞を頂いて本当に感激しています。この授賞を励みにこれからも自分なりに頑張っていきたいと思いますので、暖かく見守っていてください。今日は本当にありがとうございました。


石井克人監督 (髪を下ろしたら..カッコイイじゃない!声もシブイ!)
  皆さん、はじめまして。嬉しいモンですね、こういうのって。もらった者でないとわからない。今ですね、あの、「鮫肌」が終わりまして、次の映画作ってるんですけど、ま、それもまた面白くしますんで、良かったら観てください。「鮫肌」がこういうのもらえて、ホントに、スタッフとかも本当にみんな喜ぶと思います。どうもありがとうございました。


塩田明彦監督
  皆さん、どうも素晴らしい賞をありがとうございます。実は先ほどプロデューサーに言われて思い出したんですけども、一年前の今日、「どこまでもいこう」の初日クランクインして、あの、観ていらっしゃる方、あんまりいらっしゃらないかもしれませんけど、後半の公園の場面があるんですけども、そこの撮影から撮影を始めたんですけど、一年経って、なぜか僕は高崎に、ステージに立っているというのが不思議でもあり、非常に嬉しくもあります。もう一本ですね、「月光の囁き」という映画も実は撮っていまして、全然方向の違う映画なんですけども、もしよろしかったら、皆さん、そちらもご覧頂きたいと思います。よろしくお願いします。失礼します。


寺島進さん (黒革ジャケット、黒ずくめ。いつ見ても映画と同じでカッコいい!)
  えー、高崎市が誕生して100年が経ちました。それも、2000年に迎えるのは高崎市だけです(注:高崎市長の挨拶のパクリ)。初めてのことなんですけど、僕も助演男優賞を頂いたのは高崎市映画祭初めてです。自分は映画...好きです。そして映画好きな方々が大好きです。それで、何て言うかあの、いつもこう迷っちゃうんですけど、今日、高崎市、駅降りまして、そしたらあの、腕章を付けた方々がたくさん迎えに来てくれてまして、市庁の方々らしいんですけど、なんかすごく高崎映画祭というところが、とてもほのぼのと温もりを感じて、とても嬉しく感じてました。えっと、「ワンダフルライフ」の現場もとても寒い時期だったんですけど、現場がとても暖かくて、こんな雰囲気の中、今も緊張してるんですけども、現場でその緊張感がほぐれるような所で仕事できたのが、役者冥利に尽きると思います。そういう環境作りを提供して頂いた現場スタッフとか製作スタッフ、そして監督に感謝したいと思ってます。えっと、それで、今日も嬉しいんですけど、今回の映画祭のラインナップを見ても、みんな自分の大好きな受賞作品ばっかりで、今日も監督とか役者さんとかみんな好きな人ばっかりで、今こうやって支持されてとても感謝しています。ほんとこんな選んで頂いた方たちに感謝しています。ありがとうございます。


椎名桔平さん (短い革ジャケット。黒ずくめ。顔小さい!顔黒い!)
  なんか、のど自慢みたいですね。こんにちは!こんなお熱いお客さんの授賞式は初めてです。えっと、高崎にはですね、5年前に「ヌードの夜」という映画で石井隆監督の映画で、初めて映画で賞をもらった、新人賞を頂いたんですが、5年経ってまた帰ってくることができました。ありがとうございます。さっき寺島さんも言ってたんですけど、ホントにあの高崎の人は映画を見る目があるというか、自分のことも含まれてるんでしっかり言うんですけどね、あの、ほんとに、日本でほんとにいいなぁっていう映画とか、お芝居をした人が今日来てるなぁって思うんですけど、なんかどっかの政治家が働いて、そうゆう選出がされないような賞もたくさんあるように思ってたんですけど、えー、まぁ、よく僕を!(^o^)。本当に今日は楽しいです。その時に、5年位前に一緒に切磋琢磨してた渡辺真起子ちゃんとか一緒に、同じ事務所でやってたんですけど、主演男優...女優賞だ、頂いて、とても嬉しい。あ、も一個なんか...そう、その時にダルマをここでもらうんですよ、片目のないの、それで、5年前に片目を黒く塗ろうと思って、ずっと機会を探ってたんですけど、なかなか塗れなくって、自分がなんか止まっちゃうような気がして、でも今日もう一つダルマを片目のもらえると思うんで、今日帰ったら塗ってみようと思います。ありがとうございました。


浅野忠信さん 
  • 短いライオン髪
  • うっすらお髭
  • 濃いスミレ色のスエードのジャケット。
    胸ポケットに授賞の証の黄色いチューリップと青麦の穂。
    袖口と裾から覗いているグレイの生地はフリル?それとも...(^^;
  • オレンジのモヘアセーター(東京ファンタで着用のもの)
  • 薄いピンクのスエード?のスリムパンツ
  • 黒のハイカットコンバース
音楽やっている、大人の男風。
こんな色合わせ、着こなせる人は他にいないぞ!

  皆さん、本当にありがとうございます。
(大声援でしばし中断)
えっと、高崎映画祭は第11回のときにもこんな風に呼んでいただいて、すばらしい賞を頂いたんですけど、また今回もこうやって素晴らしい賞を頂けて、本当になんか高崎の人に温かく迎えてもらえてるんだなって、感謝しています。これからも頑張りますのでよろしくお願いします。


渡辺真起子さん (銀の豪華ドレス。ファーのサンダルがかっこいい!)
  はじめまして、渡辺真起子と申します。あまりの熱気にかなり押されていますが、今回はこのような賞を、作品とともに頂けたことを嬉しく思っています(ToT)。あの、けっこうな歳にもなるんですが、やっぱり、こんな風に誉めて頂いたりすると、本当に嬉しいなと思っています。ほんと椎名さんのお話にもあったように、色々長い間頑張ってきた甲斐がありました。これからも頑張ります。ありがとうございました。


りょうさん (黒のシースルーパンツスーツ。細い!白い!)
  こんにちは、りょうと申します。緊張してます。今回の「双生児」という映画が初めてだったんですけれども...ずっと映画をやりたくて、だからこの「双生児」に参加させてもらえたことがすごく嬉しかったんですけど、それだけではなくて、こんな賞を頂いて本当に嬉しく思っています。あの、これからこの高崎映画祭で他に受賞されている方々は本当に私の大好きな方ばかりなので、その中に自分がいられるということもとても嬉しいです。どうもありがとうございます。


中江裕司監督
  どうも皆さんありがとうございます。昨日の夜、沖縄の方からやって参りました。私は沖縄に住んで20年になります。今回は監督賞ということで頂いたんですが、撮影中、実は何もやっていなかったような気がしてます。ずっと沖縄に育てられて、沖縄の今回役者さんの側にずっといて、それから沖縄の風土にずっと身をまかせて、なんか映画を撮っていたような気がして、今回の映画は本当に役者さんと沖縄の風土に撮らして頂いた映画という風に思っています。役者さんと沖縄と共にこの賞を頂きたいと思います。ありがとうございました。


諏訪敦彦監督
  どうもありがとうございます。12年という長い映画暦で作品賞を頂くっていうのは僕、実は初めてで、とても驚いてしまいます。実は前回も新人監督賞ということで、ここに主演の柳愛里と一緒に呼んで頂いて、そのときは自分も何がなんだかわからないような状況でしたけど。それで皆さん、自分達の先輩の中でですね、小さくなっていたような印象がありますけども、今日、ここに来て、高崎映画祭の面白さがみんな自分達の仲間というか、同じような世代で同じような仲間だなぁって感じがして、すごくそれがうれしいです。恐らく「ワンダフルライフ」とか「M/OTHER」に作品賞をくれるような映画祭は日本全国でここだけだと思います。僕はその、挑戦しているつもりですし、そういう意味で、そのことで評価して頂いたと思ってます。そのことをすごく受け止めて、次もダルマさんをもらえるように頑張っていきたいと思います。どうもありがとうございます。


是枝裕和監督
  どうもありがとうございます。とても嬉しいです。今ここに並んでいる人たちも言っていたように、こんなに気持ちの良い授賞式というのは私にとっても初めてです。前回「幻の光」という映画のときには、都合でここに来られなかったので、今回来られたことを、まずとても嬉しく思っています。まだ映画は2本しか撮ってないんですけども、撮るたびにわからないことが増えて行くし、正直恐くなることもあるんですけど、ただ、一つだけ確かなことは、映画を撮ることで、自分自身も映画に関わってくれた人たちも、ここから豊かな何か関係が生まれて行くっていうことをすごく今実感しています。それが実感できている間は映画を撮り続けて行きたいと思っていますし、その豊かさが観た人にも伝わってくれればいいなと思っています。次の作品もまた呼んでいただけるように頑張りますのでよろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました。


[もどる]

更新:2000.03.29(水)
obuchi@yk.rim.or.jp