超大型台風9号の直撃一過、残暑の9月8日、渋谷シネマライズにて「サッドヴァケイション」が公開された。 初日舞台挨拶にはベネチア国際映画祭の興奮冷めやらぬ、総勢9人の監督、キャストが集結した。 | |
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司会: |
それでは、お帰りなさいベネチア映画祭、そしてオープニング上映おめでとうございます。ということで、そういったことも含めて、ご挨拶を青山真治監督からお願いしましょう。 |
青山: |
はい、皆さんお早うございます。 本日はお暑い中お集まりいただきまして、どうもありがとうございました。 もう、もはや私の方からは何も申し上げることはございません。 皆さん本当にご覧いただいたことを感謝しております。 これからもどうぞよろしくお願いいたします。 |
石田: |
映画いかがでしたでしょうか? |
<拍手> | |
司会: |
あ!もう一回。 |
石田: |
いかがでしたでしょうか? |
<拍手> | |
石田: |
だったら嬉しいです、ハイ。 |
浅野: |
皆さん今日は本当にありがとうございます。 自分でも本当に思い入れのある作品なので、こうして初日を迎えられて嬉しく思ってます。 本当にありがとうございます。 |
宮崎: |
皆さんこんにちは。 私も本当にこの中に立てていることをすごく幸せに思います。 今日はどうもありがとうございました。 |
オダギリ: |
こんにちは。 僕は台風が去って良かった気持ちと、初日が迎えられて良かったという気持ちで一杯です。 ありがとうございました。 |
板谷: |
こんにちは。 皆さんに拍手いただいて、今興奮してます。 本当に嬉しいです。 みんなとここに立てて嬉しいです。 ありがとうございます。 |
光石: |
暑い中どうもありがとうございました。 僕もすっごい幸せです。 |
とよた: |
皆さんこんにちは。 本当にいっぱいの方がこうしていらっしゃって、大感激しております。 本当にありがとうございます。 |
斉藤: |
皆さんこんにちは。 11年前に「Helpless」という作品で、初めて秋彦という役をやらせていただいて、それから11年、こんなに長く同じ役をやるとは思いませんでした。 とても何か幸せな気持ちでこの場所に立たせていただいてます。 ありがとうございます。 |
司会: |
皆さん余程嬉しいのかな?というのは、ベネチア映画祭お帰りなさい!その感想を含めてと私が言ったこと全然聞かなかったみたいですね。 というわけで、斉藤さん、お帰りなさい!ベネチアから。 |
斉藤: |
はい? あぁどうも。 いや、天気がすごく良くてですね、何か風が強かったですよね、でも何かイタリアの陽気な人たちに(とよたに)蚊もたくさんいましたよね、いや、イタリアの陽気な人たちに迎えられて...あれ?行ってません、僕。 鬼怒川でしたよ。 |
司会: |
知ってますけどね(笑)、ありがとうございました(笑)。 ということで、斉藤さんは監督の作品の常連ですよね? |
斉藤: |
あ、はい、一応たくさん出させていただいております。 |
司会: |
そして1?年前の監督と現在の監督との違いを教えてくださいますか。 |
斉藤: |
いやもう本当、素敵なメタボリックになってたところ。 僕も今は目指すところはそこかなぁと、薄々は感じて頑張ってます。 |
司会: |
ありがとうございました。 とよたさん、ベネチア映画祭お帰りなさい。 いかがでしたか? |
とよた: |
とてもイタリアでの映画祭というのは陽気な方が多くて、とてもカジュアルな感じで、映画祭になっていて。 若干、夜蚊が出没して、眠れない日もあったという。 |
司会: |
それはヤブ蚊ですか? |
とよた: |
普通の蚊です。 蚊が多いですね、とっても。 |
司会: |
そうですか。 カユイですよね、やっぱり食べられるとね。 |
とよた: |
ですよね。 |
青山: |
カユかろう。 |
司会: |
そこで約一名「カユかろう」って。 でもレッドカーペットは、祭典としては? |
とよた: |
はい、カンヌ映画祭の方で。 今回はオープニング作品ということで、 |
司会: |
オープニングですもの、すごいですよね。 |
とよた: |
はい。 |
司会: |
ありがとうございました。 光石研さん、お願いします。 常連ですよね。 |
光石: |
いや、3回くらいしか行ってないです。 |
司会: |
ベネチア映画祭は、レッドカーペット体験は? |
光石: |
いや、僕はちょっと皆さんより遅れて入ったら、皆さんが食事をしてるところに行ったんですけど、もうみんな良い顔してて、わぁ良かった、来れてって、それが思い出ですね。 |
司会: |
そうですか。 ありがとうございます。 板谷由夏さん。 おめでとうございます、何かと。 今回の作品でベネチア映画祭出展で、一番思い出に残ってることは? |
板谷: |
思い出? そうですね、こんなに気心知れて、みんなすごいハッピーなメンバーと、みんなであそこに立てたってことですね。 もう何かじんわりしましたね。 |
司会: |
ありがとうございます。 オダギリジョーさん。 今回のベネチア映画祭オープニング、そしてステージに向かいました。 レッドカーペットも歩かれました。 何か印象的なエピソードでも、1個だけでけっこうですから教えてください。 あのね、時間が段々迫って参りました。 |
オダギリ: |
えー、まぁ...いつもこんな感じで僕一人まごまごしてるんですが、すごく時間的にも余裕があって、みんなで色んな島に行ったことがすっごい楽しかったですね。 この人数で出かけたのが貴重でした。 |
司会: |
そうですよね、ご苦労様でした。 宮崎さん、もう青山監督とは何度か海外の映画祭には行ってらっしゃったんですね? |
宮崎: |
はい、カンヌに連れて行っていただいて。 |
司会: |
今回はどんな思い出が? |
宮崎: |
私もオダギリさんのときと同じなんですけれど、けっこうスケジュール的にも楽な感じだったんで、夏休みみたいな感じでみんなで島に出かけたりとか。 あと、すごい個人的なことなんですけど、この劇場が大好きなので、ここにまた立てるのがすごい嬉しいです。 |
司会: |
あら!どういうところがお好きなんでしょう?劇場の。 |
宮崎: |
場所も良いですし、何かみんなが見てくれるというか、映画を見てくれて、それも嬉しいです。 |
司会: |
皆さんもね、とても嬉しいと思いますよ。 おめでとうございます。 浅野さん、もう何度も海外は行ってますよね。 |
浅野: |
そうですね、何度か。 |
司会: |
今回はお客様の反応、オープニングで上映したときに、どんな感じだったんですか? |
浅野: |
そうですね、すごく正直な感想をいただけましたし、良い反応をいただけて。 当日雨が降ってたんで、天気ってのがあまり良くなかったんですけど、それでも本当にたくさんの人が来てくれて、すごく良い反応でしたね。 |
司会: |
そうですか。 蚊がやっぱり多かったですか? |
浅野: |
蚊は、僕は大丈夫でしたね。 |
司会: |
あら!やっぱり美味しいか、美味しそうでないか..そんなことはないですよね。 やっぱり女性の |
浅野: |
そうですね。 |
司会: |
食べ物は全然OKでしたか? |
浅野: |
そうですね、正直リド島ってところなんですけど、あんまり美味しいものがないんですね。 でも僕が前に行ったときに非常に素敵なレストランを発見してましたので、そこをぜひ行きたいと思ってワガママを言わせてもらいましたね。 |
司会: |
皆さんの評判は? |
浅野: |
斉藤さん、どうでした? |
斉藤: |
俺? |
司会: |
びっくりしてますね。 ありがとうございました。 石田えりさん、ベネチアは? |
石田: |
ベネチア初めてです。 |
司会: |
ですよね。 レッドカーペットも初めてなんですか?もしかしたら。 |
石田: |
カンヌに一回行ったときね、「嵐が丘」、あのときは雨が降っていて、レッドカーペットなんてどけられてるような感じだったんで、だから初めてっていう。 短かったですよ、思ったより。 そんなのと変わらないです。 今度は満杯にしてやるぞっていう |
司会: |
あぁ。 |
浅野: |
僕の中では一杯でしたけどね。 もっと少ないの経験したこともしたこともあるんで |
石田: |
あ、本当?えぇ!? |
浅野: |
はい、そういうことは多々。 |
司会: |
うわぁ、そうか。 で、皆さん、もう一回こうやってお話うかがってると、ファミリーなんですよね。 |
石田: |
私に「おめでとうございます」は? |
司会: |
あ、おめでとうございます、本当に何かと、そうですね。 さ、監督 |
青山: |
こういうファミリー、特に石田えりさんですね、と蚊に悩まされて、疲れきったベネチアでございました。 |
司会: |
でも、何か映画って終わったら、じゃまた!お疲れさん!って感じなんだけど、これって、また初日にお会いするってのはどういう気持ちなんですか? ベネチアでもまたお会いしたということで。 |
青山: |
逆にいうと、もうこれで僕らの手から離れて、作品が一人歩きして行くわけですけど、これから先はみんなバラバラになって行って、もう二度と会うこともない。 そうなるとですね、非常に淋しいなぁという思いとですね、達成感が満ち溢れている状態なんで、はい。 |
司会: |
本当に嬉しい顔を見ると、やっぱり気持ちが良くなりますね。 どうも今日はありがとうございました。 |