TA040925

祝公開!「SURVIVE STYLE 5+」舞台挨拶

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9月25日、バージンシネマズ六本木ヒルズにて「SURVIVE STYLE 5+」が封切られた。同日ほぼ同時刻に渋谷と新宿では「珈琲時光」の舞台挨拶。ファンにも出来ないようなダブルヘッダーをこなし、初のシネコンの大スクリーンの前に、3ラウンド目のファイターが駆けつけた。
ご出席(敬称略)
多田 琢(企画・原案・脚本)
関口 現(監督)
浅野忠信(石垣昌宏)
橋本麗香(石垣ミミ)
阿部 寛(青山)
岸辺一徳(小林)
福澤 朗(司会/日本テレビ)

浅野さんのいでたち
  • 下ろした長い髪
  • 髭なし
  • 黒のスーツ
  • 白いシャツの襟を開けて
  • 黒の革靴
正装!

<上映後の舞台挨拶より>

司会: 最初にこの映画「SURVIVE STYLE 5+」の企画・原案・脚本を担当されました、CMプランナーの多田琢さんよりご挨拶を頂戴したいと思います。

多田: どうも皆さん、今日はありがとうございました。天気も何かあまり良くなくて、わざわざ来て頂き、奇妙な話に最後まで付き合って頂き(笑)、ラストシーンはちょっと自信があったので、ちょっと良い気持ちになってもらったのかなぁ?と思っておりますが、本当にありがとうございます。あの僕、作ったものの中で、お金を払って見てもらったものはこれが初めてなんで、本当に感無量でございます。

司会: 企画立案、立ち上げの段階から随分の年月がかかったと聞いておりますけどね、今改めて、この超満員のお客さん、見て頂いて、今率直なお気持ちはいかがでございましょうか?

多田: いやぁ、ちょっと本当に涙がね。でも涙が出ると進化が止まってしまうと、僕はイチローを見て、いつも思ってますので、涙は出さないようにしましてますが(笑)すごい感動してます。CMはですね、撮影したらもう1ヶ月後にはテレビに出てるんで、映画は撮ったのはもう1年くらい前なんで、すごい過去のようなんですけど、でもその分、この日をわくわく楽しめる時間が長かったと思うんで、すごく今は嬉しいですね。

司会: テレビCMの場合はね、実際具体的にどんな人が、今この瞬間見てるかわかりませんけど、今少なくともここにいらっしゃる皆さんは、2時間、多田さんのこの企画をお楽しみ頂いたと。このお客さんの顔、お客さんの層ですか、男女別、あるいはこのファッション・センス、ルックス、髪型すべて含めて、予想されていたお客さんですか?

多田: 理想的ですね。

司会: (笑)理想的ですか!?と言いますと?

多田: もう美男美女、ええ、若い女の子しか僕目に入りませんけども、素晴らしいなぁと。

司会: そうですか、客電落としておいて良かったですね(笑)。失礼致しました。はいダメダメということでございますね。また後ほどお話頂戴したいと思います。ありがとうございました。
さぁ続きまして、何度殺しても蘇って来る妻を殺し続ける男、石垣を演じられました浅野忠信さんから一言ご挨拶を頂きたいと思います。

浅野: 本当に今日は皆さんありがとうございます。あのですね、本当に1年前に撮った作品なんですけども、強烈な話だったので、ずっと自分の中でも「これ、みんなどうやって見てくれるのかな?」っていうふうに、ちょっと期待していました。でも皆さんの顔を見て、すごく楽しんでもらえたようなので、本当に嬉しいです。今日は本当にありがとうございます。

司会: ありがとうございます。今年も浅野さんは日本映画、様々な方とですね、タッグを組んで仕事をしていらっしゃいますけども、今回このCM界のカリスマと言われております、多田×関口コンビとの仕事はいかがでしたか?

浅野: そうですね、実は何年か前にXEROXという会社のカラープリンターのコマーシャルをご一緒させてもらって、そのときもすごくぶっ飛んだ内容の話をやらせてもらって、「この話でカラープリンター宣伝していいのかな?」と思って。やっぱりちょっとクレーム来たみたいなんで、やっぱりこれはCMじゃ収まらなかったんだなって感じがしました。

司会: 冒頭で、モーニングのシーンで、またずいぶんと食べられましたね!?あれね。

浅野: そうですね、あれだけの、なんですかね、食べ物を目の前にしたこともあまりないので、ちょっとびっくりしましたけど。

司会: あぁ、そうですか。後ほどお話を伺います橋本さん演じる奥さんとのね、アクション・シーンと言えば収まりが良いんですけど、いわば乱闘シーンですよね?多々ありましたけど、いかがでしたでしょうか?

浅野: いや、一発パンチもらいまして、ハイ、びっくりしましたけど、気持ち良かったです。

司会: 気持ち良かったですか!?
では、素敵なパンチをくらわしましたという、殺されても、殺されても蘇ってくる妻、しかもパワー・アップして蘇って来るという妻ミミ役を演じられました、橋本麗香さんからお話を頂きたいと思います。

橋本: 皆さんこんにちは、今日はありがとうございました。数々の貴重な体験をさせて頂き、お蔭様でとてもたくましくなりました。今日はすごい立ち見の方がいるくらい、大勢来て頂いて、とても嬉しく思ってます。ありがとうございました。

司会: ありがとうございます。このミミ役はですね、アクション・シーン、乱闘シーンもさることながら、この衣装とかメイクも随分凝ったものでございますけど、一番思い出深いというか、苦労された点はどの辺りでしょうね?

橋本: やっぱり樹海で引きずり回されたり(笑)とか、後は、意外と樹海は全然恐くなくて、マイナス・イオン感じたんですけど、でもやっぱり一発ちょっと殴っちゃった(笑)ところが、本当に申し訳ないなと思って(笑)、はい。

司会: そうですか。自分が一番、あ!このシーンはかっこいいなと思ってるのはどの辺りですか?

橋本: でもやっぱり一番、蹴り上げるシーンじゃないでしょうか?

司会: (笑)豪快でしたね。

橋本: はい、楽しかったです。

司会: 楽しかったですか!?格闘技のご経験は?

橋本: いや、一切ないんですけど、ウチ兄がいて、小さいときから技をかけられる方だったので、逆にかける方で、今回はちょっと楽しませて頂きました。

司会: じゃ、つかの間、浅野さんをお兄さんだと思って?

橋本: そうですね(笑)

司会: あのときの恨み!って思って感じで蹴り上げましたか。

橋本: はい。

司会: そうですか、ありがとうございました。
続きましてですね、人気催眠術師、青山を演じられました阿部寛さんからお言葉を頂きたいと思います。

阿部: 本日はこんなに多くの皆さん、ありがとうございます。今紹介されたときに、クスクスって笑い声が(笑)、良かったなら嬉しいです。今回この役は僕の過去最高のヤリ過ぎた役(笑)だけどあの、どうでしたか?この作品に参加出来て、非常に何か自分でも背伸びして頑張れたかなって思ってます。今日はありがとうございます。

司会: 何と申しましょうか、私拝見するに、阿部さんものすごく楽しそうに演じてらっしゃるなという印象を受けたんですけども、苦労された点とかございましたか?

阿部: あの僕ダンス全く駄目で、それを何日か外人のダンサー達と一緒にやったんですけども、まぁあまり上手くならなかったかな(笑)。そのくらいですかね、ダンス・シーンくらいかな。

司会: 見事な腰つきでしたよね、今流行のハッスル!ハッスル!に繋がるような。ねぇあの腰つきはもうたまりませんでしたけども。あと最後ねぇ、催眠術が決まった後、1枚1枚ジャケット脱いで行くシーンなんてゾクゾクしましたけれど。

阿部: あれはアドリブです。監督が止めてくれなかったんで。

司会: (笑)あのシーンは多々他にもアドリブはあったんですか?

阿部: いや、あまりにもテンションがもう頂上まで行ってたんで、これはこういうのどうですか?って言ったら、まぁOKですって。

司会: (笑)ストップもなく?どんどん行き過ぎてしまったということですか。楽しませて頂きました。ありがとうございます。
続きまして、その催眠術師青山の催眠術によりまして、自分は鳥であるとですね、思い込んで暮らし続ける、普通のご家庭のお父様役、小林を演じられました岸辺一徳さんでございます。

岸辺: こんにちは、ありがとうございます。テンションがものすごい上がった阿部さんに催眠術をかけられまして、見事な阿部さんを見て、僕はびっくりしましたけど。ちょっと脚本を読んだときは、どんな映画が出来るのかなぁと、ちょっと想像出来ないところが一杯あったんですけど、まぁ出来上がったら、皆さんと同じように、あ!こんな面白いものなんだと、そんなふうに思いました。どうも今日はありがとうございます。

司会: 日本の映画界を代表する岸部さんが、まさかポッポッポ(笑)鳥を演じられるとは夢にも思わなかったんですが、やがて見て行くうちに、本当に私、鳥のように思えて来て、何かあれを演ずるにあたってのポイントとかあったんでしょうか?

岸辺: ポイントはないんですけどね、まぁ監督とかと鳥の歩き方とかの練習とかね

司会: 練習したんですか!?

岸辺: 何が良いとか練習してましたけど。ただもうあのスタイルで歩くのがけっこうキツかったですけどね。まぁでも台詞はポッポだけで良い。やってるうちに何か面白かったのは面白かったですね。

司会: (笑)そうですか、ちょっと小首をかしげるシーンとかね、本当の鳥のように思えて来たんですけども。

岸辺: そうですよね。まぁ一生に一度の役ですね。

司会: じゃあご本人も楽しんで頂いたということでございましょうか。ありがとうございます。
続きましては「SURVIVE STYLE 5+」のメガホンを執られました、関口現監督よりお話を頂きたいと思います。

関口: 本日はどうもありがとうございます。僕はこの映画を撮ったのが初めてなんですけれども、こういう舞台挨拶っていうのも初めてなので、何を話したら良いのか良くわからないんですけれども、何をしゃべったらいいかな?と思って、色んな他の監督のDVDの特典映像とかを見まして、みんなどんなことしゃべってるのかな?とちょっと見たんですけど、ちょっと見てたのが行定さんとか青山真治さんとかのを見てたら、割と皆さん立派な深いことをしゃべってらっしゃいまして、ちょっとこの映画には合わないんで、また途方に暮れてしまったんですけども、2時間見てもらって、まぁ何かこんな変な映画ですけど、面白かったし、こんな映画もアリかな?と思って頂ければ嬉しいなと思います。

司会: オールスターキャストで、日本映画史上未だかつてなかったような映像をですね、多々駆使されたわけなんですけども、美術、衣装、セットに至るまで相当凝っていらっしゃいましたけもど、一番こだわった点はどの辺りだったんですかね?

司会: そうですね、割とCMでは常にそういうふうにしているところもあるので、まぁ元々スタッフもCMのスタッフでやってますから、僕だけじゃなくて、スタッフもみんなこだわりのあるスタッフなんで、必然的にそうなりましたけど、それをこう長く続けるのが初めてだったので、それが割と大変でしたけども。

司会: 途中、小泉今日子さん演じるCMプランナーの洋子がいくつかコマーシャルをね、イマジネーションの世界でやってましたけど、あちらは関口さんと多田さんの共同作品なんですか?どちらがアイデアを出されたんでしょう?

多田: 映画のために作ったのもありますけど、今までに実際提案してボツになったヤツとか。

司会: あ!多田さんご自身が?そうなんですか。

多田: 作りかけて、途中で止まってたヤツとか。そういう細かいヤツを。

司会: ということは、あの洋子という役は、モチーフは多田さんご本人なんですか?

多田: まぁ、そうでしかないですね(笑)。他のCMプランナーがどうしてるのかわかんないんで。

司会: あぁ!まさか、ああやっていつもカセットテープを持ち歩いて、気がついたら目をパチパチパチってやって、録音していらっしゃるんですか?

多田: そうなんですね。それで失くしたらヤバイなと思ってたんです、ずっとそれを。こんな恥ずかしいもの失くせない!と思ってて、あまりにもヤバイんで、ちょっと最近は使わないようにしてます。失くすと本当にコワイんで。

司会: そうでしょうね。じゃあ、ある程度放送にはならなかったCM、企画の段階でのいくつかのボツになったCMが、今日見ることが出来たということですか。しかしあのレコード会社のCMですか?ねぇ顔の天地がひっくり返るは、あれはすぐにもイケるような気がしますよねぇ、あのCMは。

多田: 僕もそう思うんですけどね、何か色々放送業界的には駄目なところがあるらしくって、ええ。

司会: そうなんでしょうかね。しかしこの映画は何かね、ウチの是非コマーシャルで!っていうところがあるかも知れませんけど、あったらお慰みというところでございますね。
最後までお付き合い頂きまことにありがとうございます。これにて「SURVIVE STYLE 5+」の初日舞台挨拶を終了させていただきます。


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更新:2004.09.26(日)
Kaori