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祝公開!「乱歩地獄」舞台挨拶

テアトル新宿上映前の巻


司会: まずは竹内監督、ご挨拶をお願いいたします。

竹内: 竹内です、こんにちは。 今日は、来ていただいて本当にありがとうございます。

司会: はい、よろしくお願いいたします。 竹内監督、「火星の運河」、こちらで映画監督として初めてお仕事をしたわけなんですけど、実際に撮影をしてみていかがでしたか?

竹内: そうですね、短いのも長いのもあまり変わりないなっていう、僕のは実際短いんですけど。 仕事はあまり変わらないんだけれど、お客さんが見てくれるという、ちょっとプレッシャーがかかります。

司会: これからお客様に映画を見ていただくわけなんですけれども、何かメッセージをお願いいたします。

竹内: 僕のやつはすごい短いんで、ちょっと眠かったりすると終わってしまうんで、寝ないようにお願いします。

司会: はい竹内監督、どうもありがとうございました。 
さぁそして全編に登場します浅野忠信さんです、よろしくお願いします。

浅野: こんにちは、浅野忠信です。 けっこう色々思い出深い作品なので、楽しんでください。

司会: 浅野さん、今回はこの「乱歩地獄」で全作品出演されてみて、どんな印象が残っていますか?

浅野: そうですね、けして短い期間ではなかったんですけど、四つの作品を四人それぞれ違う監督でやらしてもらうっていうことで、色々勉強になる部分もありまして、自分の中でも、少し強くなれる自分を感じて、良い経験をさせてもらいましたね。

司会: 「火星の運河」の、あの撮影の思い出って何かございますか?

浅野: そうですね、本当に見てもらったらわかるんですけど、本当にすごい所でやってるんで、そのすごい所はすごく寒かったんですね。 まぁ見てもらえればわかるんですけれど、こいつこれで寒くないのか?っていう。 えぇ、ちょっと楽しみにしてもらえれば。

司会: これからご覧いただく皆さんに何かメッセージをお願いできますでしょうか。

浅野: そうですね、本当に今日、実はこれが4度目の舞台挨拶なんですけど、見終わった後の人に挨拶したり、見る前の人に挨拶したりしてて、見終わった人はやっぱり、僕らが入って来ても、あ゛〜(-_-;)みたいな。 わぁーっ(^o^)/って感じじゃないんですけど、やっぱ見る前の人達はすごくわかる、帰るころにはまたああいう状態というのが。 でもけして嫌なアレではないので。 ハイ、楽しんで行ってください。

司会: はい、浅野忠信さんでした。どうもありがとうございました。
さてここでですね「鏡地獄」の成宮さんが本日こちらに登壇することができませんでした。 申し訳ございません。 それで実相寺監督、「鏡地獄」の監督になりますが、監督からのメッセージが届いておりますのでご紹介したいと思います。

実相寺:
(代読)
 
ご贔屓筋の皆様
賑々しくご来場賜りまことに有難うございます。
この秋口から私は体調を崩し、口上に関われませんことを何卒お許しください。
私にとっては三作目の乱歩物ですが、気鋭の方々の映像に挟まれて、老僕肩身を狭くしておりました。
今後とも通院加療の上、映像の業界に戻り、幾つかの作品を遺したいと夢を見ております。
皆様のご支援を宜しくお願い申し上げます。
実相寺昭雄
司会: 続きまして「芋虫」の監督、佐藤寿督、よろしくお願いいたします。

佐藤: 監督の佐藤です。 今日はご来場いただきましてありがとうございます。

司会: さて佐藤監督、ご自分の作品を撮るにあたって何か心がけたこととか撮影中のエピソードがありましたら

佐藤: そうですね、乱歩作品というのは小説で「怪人二十面相」から大好きな世界で、その怪しげな世界っていうのに「芋虫」ってのが極地としてあるんですけど、役者さんが非常に充実して、個性的な方ばかりなので、乱歩世界のディープな世界をより深くかっこよく撮るように心がけました。

司会: さて佐藤監督、これから皆さんに映画をご覧いただくわけなんですけれど、どんなふうに見てもらいたいですか?

佐藤: いやー、まぁ肩の力を抜いていただいて、脳髄で感じてくださいとお願いします。

司会: はい、佐藤監督でした。 どうもありがとうございます。
続きまして「芋虫」の松田龍平さんです、よろしくお願いします。

松田: 今日は「乱歩地獄」を見に来てくれてありがとうございます。

司会: 龍平さん、さっき佐藤監督が「芋虫」の世界観が非常に独特というふうに言ってましたけれども、龍平さんは「芋虫」の世界観についてどのような印象をお持ちですか?

松田: そうですね、狂気というか、それはでも4作全部に繋がるものだと思うんですけど。

司会: ご自分の方からも役作りで何か心がけたこととかありませんですかね?

松田: そうですね、いや、別に特にないです。 脚本をもらって、そのイメージでやらせていただきました。

司会: 佐藤監督とお仕事ご一緒して、どんな印象をお持ちですか?

松田: そうですね、超優しくて、ゆったりした感じの人でした。

司会: それでは、これから映画をご覧いただく皆様にメッセージをというのもナンですけれど、一言お願い出来ますでしょうか。

松田: 見終わった後っていうか、途中くらいからグァーッと、これまだ長いなぁ、あと何本あるんだ?と思っちゃうかもしれないんですけど、でもやっぱりその4本まともに一気に見たときに起こる、見終わった後に起こる、何かすごい変な気持ちというか、それは多分人それぞれ捉えかたも違うと思うんで、楽しいと思うんで、楽しんで行ってください、です。

司会: はい、どうもありがとうございました、松田龍平さんでした。
続きまして、「芋虫」になります岡元夕紀子さんです、よろしくお願いします。

岡元: 岡元夕紀子です、よろしくお願いします。 

司会: 岡元さんはこの作品に関わって、どんな思い出が残っていますか?

岡元: 私が出たところは五日間くらいだったんですけれど、すっごい凝縮した五日間を過ごせたのはとても印象に残っています。

司会: 監督と一緒に役作りをして行ったと思うんですけど、どういうふうに役作りして行こうと話されたんですか?

岡元: けっこう、あまり感情を表に出さないタイプの女性だったので、いつもピーンと張りつめているような感じを保てるようにと。後は監督にお任せしてという感じです。

司会: そして最後に、これから映画をご覧になる皆さんに見所といいますかメッセージを。

岡元: 今まで江戸川乱歩作品ご覧になった方も、見ていらっしゃらない方も、多分今回ですごい江戸川乱歩のイメージがポンッて変わってしまって、すごい衝撃を受けると思うんですけど、すごい良い作品になっていると思うんで、心して見てください。

司会: はい、どうもありがとうございました、岡元有紀子さんでした。
そして「蟲」の緒川たまきさんです。

緒川: 緒川です。 お越しいただいてありがとうございました。

司会: 緒川さん、今回「蟲」という作品、初めて台本を読んだときってどんな印象お持ちですか?

緒川: 私は子供の頃から虫がとても嫌いで、芋虫もそうですけれど、言葉だけでもかなり苦手なんです。 それで江戸川乱歩のは本当に大好きで、幼い頃から読んでいたんですが、色々虫が出て来まして、文字で見るだけでもイヤーな気分になっていたのに、撮影に入ると、もうそこいら中で虫、虫、ムシ、「蟲」の緒川さんって、ずっと、今も「蟲」の緒川さんですって紹介されたんで、信じられないような気分なんですが、でもお蔭様で少し克服できたような気がします。 それと私の隣にいる方がカネコ監督なんですが、とても頼もしい監督で、ある洋館をお借りして大切なシーンを撮影していたんですけれども、少し時間をオーバーしたことで、管理人さんが非常にご立腹なさって、今すぐ止めるようにっていう揉め事が起こったんですが、プロデューサーがなだめていらっしゃる間に、監督が、撮ろう!今の内にこっそり撮ろう!っておっしゃって、とっても大切なシーンなのに、もうモニターチェックもなさらずに、勢いで撮ったんですね。 それがちゃんと良いシーンになっていたのがとても嬉しかったし、監督について行こうと思った瞬間でした。 楽しみになさってください。

司会: はい、それではこれからご覧になる方に緒川さんからメッセージをお願いできますか?

緒川: 私自身もそうだったんですけれども、見終わった後にしばらく、こう少し痣が出来るような、痛いような痒いような、その感覚に慣れるのに時間がかかるようなショックを受けたんです。 でも数日そのショックと付き合うと、だんだん、何かもう一度味わいたいような、癖になるような魅力があって、この作品は今日見終わった後の感覚よりも、二三日経った後の感覚をぜひ大切にしていただきたいなと思います。 どうぞ色んな傷を受けて帰ってください。

司会: はい、どうもありがとうございました、緒川たまきさんでした。
そして「蟲」を監督されましたカネコアツシ監督、よろしくお願いします。

カネコ: カネコアツシと申します。 本日は皆さんありがとうございます。

司会: カネコ監督、今緒川さんからもお話が出て来ましたけれど、撮影中の何か思い出というのは?

カネコ: そうですね、けっこう大変なというか、初めてなんで、大変がどういうことなのかはわからなかったんですけど、こんなド素人のサプライズ人事の監督にですね、スタッフもキャストの方々もみんな暖かく見守ってくださるような形で、作品を撮り上げさせてもらったことはとても嬉しかったです。

司会: はい、そしてこれから映画をご覧いただく方に、監督の方からメッセージをお願い出来ますか?

カネコ: そうですね、4本それぞれ別々のスタッフ、キャストで、あ!キャストは別じゃないですけど、それぞれ全く違うテイストの映画なんですけれど、4本並んだときに、とても構成の妙というか、エンディングの曲まですごくバランスがとれた映画だと思うので、最後まで楽しんで見て行ってください。

司会: はい、どうもありがとうございました、カネコ監督でした。

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更新:2005.11.09(水)
Kaori