TA051015

祝公開!「誰がために」舞台挨拶

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テムジンが遥かモンゴルの草原を駆け巡っているであろう10月15日、渋谷シアターイメージフォーラムにて「誰がために」が公開された。主演欠席にも関わらず、劇場は初日を祝う多くの人の波に包まれた。

ご出席(敬称略)
日向寺太郎(監督)
エリカ(村瀬亜弥子)
池脇千鶴(坂本マリ)
宮下順子(村瀬靖子)
津島令子(司会:映画パーソナリティ)

<上映後の舞台挨拶より>

司会: それでは皆さん、一言ずつまずはご挨拶をしていただきたいと思います。

日向寺: 本日はお忙しい中お越しいただきありがとうございます。昨日まで、お客さんが来なかったらどうだろう?って非常に不安でしたけれども、これだけ多くの方々来ていただき、本当に感無量です。心からお礼申し上げます。

エリカ: 昨日、昨夜、今日も雨が降ってたらどうしようと思って、昨日てるてる坊主を作った甲斐がありました(笑)。本当にありがとうございます。

池脇: 池脇千鶴です。今日はここに映画を見に来てくださって本当にありがとうございます。もうそれだけで十分です(笑)。

宮下: こんにちは。私は浅野忠信さんの母親役をやらせていただきました宮下順子です。今日は晴れてこの初日を迎えることができまして、出演者の一人として大変嬉しく思っております。今日はまた他でも色々な映画が封切られていると思いますけども、そういうのに見向きもせず、この映画を選んでこの劇場に来てくださった皆様方に心からお礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。

司会: ありがとうございました。
それでは私からいくつか質問させていただきたいと思います。まず監督、初監督作品ということですが

日向寺: あの本当に役者さん、スタッフの方に恵まれまして、もう全面的に信頼してお願いしたという形です。

司会: 現場はいかがでしたか?撮影の進み状況とか

日向寺: 非常に無我夢中でやっていましたけれど、役者の方達が皆さん素晴らしかったので、非常に良いテンポで、もうほとんどテストなしという感じだったと思います。

司会: 一番印象に残っていることはどんなことですか?

日向寺: ...色々あって、一つではちょっとないですね。

司会: もうすべてが?

日向寺: はい。

司会: ありがとうございます。
続きましてエリカさん、今日初日ということで、昨日はてるてる坊主を作られたということですが、初日を迎えた今の気持ちというのはどうですか?

エリカ: 嬉しいですね、ハイ。

司会: エリカさんは撮影が割と早目に終わられたということなんですが、毎日その後も現場に行かれたと。

エリカ: そうですね、浅野さんとチーちゃんが、池脇さんが仲良くならないようにと思って(笑)なるべく、こう遠くの方から「チーちゃん、浅野さんに、ウチの旦那に近づかないで!」なんつって。

池脇: 本当ですからね、これ。ずっといたもんね。

エリカ: すごいやり辛いよね(笑)。やりにくかったと思います。

司会: どうですか?やりにくかったですか?

池脇: まぁねぇ..ここで芝居をしてるのに、その辺に本当にいますからね、ずっと。で、ちょっと控え室というかお茶を飲めるところに来ると、エリカちゃんずっとこの辺に座ってるしね。別にやり辛いことはなかったですけど、ハイ。

司会: 二人でせっかく浅野さんとのイイ感じのシーンを撮ってるときでも、振り返るとそこにエリカさんがいた?

池脇: いましたね。

エリカ: いましたねぇ、なんかもう毎日チーちゃんと会ってる感じがね。

池脇: (笑)

司会: 監督はそのエリカさんが撮影がもう終わっても毎日現場に来ているってのをどうだったんですか?

日向寺: 熱心だなぁというふうに思いました。

司会: 何か特別お話とかはそのときはされたんですか?エリカさんとは。

日向寺: いえ、してません。

司会: とにかくエリカさん毎日いるなって感じ?

日向寺: はい。

司会: 池脇さん、映画の中で水切りのシーンがありましたけれど、あれは難しかったですか?

池脇: そうです、あのシーンの中では失敗して、それでも民郎がデート誘ってくれたってことなんですけれど、普通に私4回くらい出来るんですよね(笑)。

司会: 水切りお上手?

池脇: はい、普通に出来ます、ハイ。

司会: じゃ、あの映画の中のシーンは、ヘタに投げるのってのは難しいんじゃないですか?。

池脇: 難しかったですね、ヘタに投げようと思っても、成功することは確かにありました。

司会: 出来ると、出来たでその撮影のときに下手に撮るっていうのは、けっこう難しいとこあるんですね。

池脇: そうですね、でもまぁ上手く行っても、ダメだったなってことにはしておいて、それを監督が上手に編集してくれてっていう感じです。

司会: 下手に投げているように。

池脇: ハイ。

司会: そして宮下さん、最初この映画のお仕事のお話が来たときっていうのはどんな感じだったんですか?

宮下: それは事務所のマネージャーから連絡がありまして、日向寺太郎さんという監督さんが第一回作品で映画を撮ると、で監督さんは私のことを知ってると言うんですね、前に黒木和雄監督の「美しい夏キリシマ」で助監督をされていたと言うんです。で私確かにその映画に出演させていただいてましたし、ロケにも何日か行ってましたんで、お会いしてるはずだし、ご挨拶もしてるはずなんですけど、うーん、まったく記憶にございません(笑)。でもお会いすればわかるだろうと思って、その衣装合わせに行きまして、お部屋に入るとき、お早うございます!って入って行ったんですけど、まぁ何人か前に並んでいらっしゃいますよね、監督誰だろうなぁ?って思いながら、でも知らないような顔は出来ないんで、知った顔してなきゃいけないし。で、そのうちに監督紹介していただいて、初めまして、あ!初めましてって言っちゃマズイんで、よろしくお願いしますって言ったんですけど、何かね全然思い出せなかったですね(笑)。でも何かどこかで会ったことあるような、なかったようなって感じでしたけど。でも監督第一回作品ということでね、すごく静かな意気込みというんですか、そういうのはすごく感じられましたし、カメラマンの川上さんをはじめ、スタッフの皆さんが本当に監督を応援するという形でやってましたので、本当に現場がとても良い雰囲気でした。ちなみに私も浅野さん好きでした(*^o^*)。ファンになってしまいましたぁ。

司会: どんなところが浅野さんの一番?

宮下: いや、何かね、私も色んな男優さんを今まで見てますけど、不思議な雰囲気があるんですよ。ザワザワした生活感みたいなのがなくて、透明感があって。あるとき私の斜め後ろに座ってたんですね、で全然気が付かなかったんです。私がその部屋で、待合室っていうか、撮影が始まるまでそこで待機してたんですけど、そこに座ったときは浅野さんいらっしゃらなかったんですよ、で私座って、フッと何となく後ろを見たら浅野さんいるんですね。普通だったら、入って来るときにどっこらしょ!とか座るときによいしょ!とか、座ってからもモゾモゾ音立てたり、ガサい人多いじゃないですか、割と。まったく息遣いも聞こえない感じで、斜め後ろにいて。そういう何ていうんでしょ?不思議な雰囲気を持ってる方なんです。すっかり私ファンになってしまいました。今日もだから来られなくて残念で、会いたくて来たんですけども(笑)

司会: 宮下さんはじめ、今日起こしいただいたお客様、残念ながらね浅野忠信さんと小池徹平さんはいらっしゃらなかったんですけれども、スクリーンにコメントが届いておりますので、映像をこれからご覧いただきたいと思います。

浅野
(映像):
本日は「誰がために」を見に来てくださって本当にありがとうございます。この作品は僕自身の中でも非常に思い入れのある作品でして、何しろ脚本を気に入って、素晴らしい監督、素晴らしいキャストの方達と素晴らしい作品作りを出来たことを本当に誇りに思っています。どうかこの作品を見て面白いなぁと思ったら、家族の方とかお友達を誘って、また何度でも見てもらえると嬉しいなと思います。ありがとうございます。


小池
(映像):
どうも、会場にお越しいただいた皆様、小池徹平です。今回この映画にはですね、犯人役で出させていただいたんですけども、今までやったことないような役をやらせていただいて、すごいこれからの自分に繋がるようなこういう素晴らしい作品に出会えたことをたいへん嬉しく思っています。今回はですねそちらの会場には行けなかったんですけども、皆さんどうかこの映画を見て色々何か皆さんの心に感じていただければいいなと思っております。本日はどうもありがとうございましす。それでは失礼します。


司会: とういうことでね、ビデオでコメントを見ていただきましたけれど、だいぶ二人ともね映画の中の印象とは違いましたね。

日向寺: そうですね。

司会: どうですか?今久々にご覧になって、お二人を。

日向寺: えっと、先日、ええ、お会いしてますので。

司会: 何かアッサリとものをおっしゃる監督さんですね(笑)。初監督作品でこういうオリジナルストーリーを選ばれたっていうことについて一言お願いできますか。

日向寺: えっと、プロデューサーの方からは三重苦の映画だと言われました。それは監督が新人で、オリジナル脚本で、テーマが重いと。それでプロデューサーの方が苦労してここまで漕ぎ着けたと思ってます。

司会: ありがとうございました。


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更新:2005.10.16(日)
Kaori