TA060325

祝公開!「ナイスの森」舞台挨拶

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桜もほころび始めた3月25日、渋谷の新劇場Q-AXシネマにて「ナイスの森〜The First Contact」が公開された。 初日舞台挨拶には監督、キャスト総勢11名が駆けつけ、嬉しいぎゅうぎゅう詰めのステージとなった。

ご出席(敬称略)
石井克人監督
三木俊一郎監督
寺島 進(田中勝一)
浅野忠信(田中マサル)
池脇千鶴(イチコ)
吹石一恵(ニコ)
尾野真千子(ミーコ)
西門えりか(ノッチ)
菊地凛子(菊地)
貫地谷しほり(ンーギャバ)
水橋研二(水橋)
伊藤さとり(司会:映画パーソナリティ)

浅野さんのいでたち
  • 下ろした長い髪/濃い目の髭
  • グランドキャニオンの黒ジップアップ
  • 黒T
  • 紺のだぶだぶジーンズ、後ろポケットにお財布
  • 厚底の黒革靴
普段着!

<上映後の舞台挨拶より>

司会: 早速皆様からご挨拶をいただきたいと思います。 まずはこの映画の監督になります、石井克人監督、よろしくお願いします。

石井: どうもありがとうございます。 本日はご来場誠にありがとうございました。 非常に感謝しております。 見ていただいて本当にありがとうございました。 どうだったかはまだちょっと聞きませんが。

司会: はい、ありがとうございます。
続きまして三木俊一郎監督です、よろしくお願いします。

三木: よろしくお願いします。 ありがとうございます。

司会: 三木監督、初日を迎えて、今のお気持ちは?

三木: 感動してます。 ありがとうございます。

司会: ちなみに、石井監督、三木監督、あのANIKI監督が今日いらっしゃらないんですね。

石井: あ、そうですね。 夕張映画祭のときにスキーをやったんですね。 まぁ近場に入院してるんですけど、ちょっととりあえず来れないんで、みんな頑張ってくださいってことで。

司会: そうですか。 今回、この映画を三人で撮ろうと思ったときに、どんな作品にしたいというコンセプトか何かお考えになりましたか?

石井: そうですね、まぁ何かとりあえず自分達が見たいものを作ろうと、そういう感じで始めたんじゃないかなと。 3年位経ってますんで、何がきっかけだったのかちょっと忘れちゃったんですけど。

司会: 三木監督、お話が来たときに、3人で撮るということに当たって、自分はどんな作品をやろうかなというふうに思ったりしました?

三木: はい、ど、どの作品ですか?

司会:  どういった作品を作りたいと思いました?

三木: あぁ、えー、そうですね、まぁ何と申しましょうか、エログロと言いますか、そういうのをやれると良いなぁと思いました。 折角自由なものを作らせていただく機会をいただいたので、そういったものが出来ると良いなぁと思って。 えぇ、一生懸命やりました。 ありがとうございました。

司会: はい、どうもありがとうございました。
それでは続きまして、今日はもう本当に錚々たるメンバー、キャストの方がいらっしゃっておりますので、ご挨拶いただきたいと思います。 "もてない兄弟"勝一役とマサル役、お二人今日ご来場しています、寺島進さん、よろしくお願いします。

寺島: 今日はどうも、渋谷にご来場ありがとうございます。 何か今日、お天気良くて、桜もちらほら開花し始めて、桜の木下で合コンピクニックやりませんか? ありがとうございます。

司会: 寺島さん、初めてこの企画のお話いただいたときに、正直どういう感想を持ちました?

寺島: いや、とてもありがたいのと同時に、不安でもちょっとありましたね。 チャレンジだなぁと思って。 困らせていただきました。

司会: いや、でも本当に寺島さん、今回たくさん笑いどころをありがとうございますというか

寺島: 笑ってるかどうか知らないですよ。 シラーけてたかもわかんないですけどね。

司会: あの、もてない兄弟を演じるに当たって、何か心掛けたことってございますか?

寺島: もてない? もてないってのはやっぱり、これがもてると思って、たとえ勘違いだと思っても一心不乱に努力するというかね、もてるために。 一生懸命さが良いのでないの? それがちょっとずれてただけの話です。

司会: 特に自分の役作りの中で、般若の顔とか色々あったじゃないですか、大変だったこととか、印象に残ってることは?

寺島: いや、大変ってものはないんですけど、勝一は本当に阿部サダ事件で吉三に憧れたような人物なんで、昭和初期からずっともう止まっちゃってる。 だから都都逸がもてると思ってて。 あの般若の踊りは一番向こうにいる三木監督のご指導の下、ね、やらしていただきました。

司会: どうもありがとうございました。
続きまして浅野忠信さんです、よろしくお願いします。

浅野: ありがとうございます。 本当に今日はありがとうございます。 あのもてない兄弟の次男という役をやらしていただきました。 ただ、三男はアメリカに帰ってしまって、今日は来れないんで、代わりに兄から挨拶を

司会: 浅野さん、自分の役どころを知ったときに、どういう印象をお持ちになりましたか?

浅野: ええ、そうですね、最初はまぁ色々絵コンテ見せていただいて、あ!何かすごい話だなと思って。 それでまぁ、それでもって、弟がちょっと特殊なので、どういう物語になるのかな?と思って、ええ、びっくりしましたけど。

司会: 石井監督とか三木監督、ANIKI監督の才能についてはどういうふうに思いますか?

浅野: 才能ですか!? そうですね、やっぱりそれぞれ全く違う形で作品が仕上がってるんで、本当に見所がたくさん、素晴らしいなと思いました、ハイ。

司会: ありがとうございました。
続きましては”温泉三人姫”、マシンガントークを披露してくださいました、まずはイチコ役になります池脇千鶴さんです、よろしくお願いします。

池脇: 池脇です、今日は映画館に来ていただいてありがとうございます。 これ撮ったの2年前なんですけど、初日を迎えられて本当に良かったです。 私は般若が一番好きです。 ありがとうございます。

司会: 池脇さん、この企画の話をいただいたとき、最初どう思いましたか?

池脇: 最初こんなじゃなかったんですけどね、本当に。 もっと話違ってたんですけど、どんどん変わっちゃって。 当時私は22か23だったんですけど、30歳の女社長をよくやらせてもらえたなと思って、ものすごい嬉しかったです。

司会: あのマシンガントーク、あれアドリブかな?って、随分私思ってたんですけれども、正直3人でどうやってあの現場作ってったんですか?

池脇: あれ全部台本ですよ。 全部台本。 台本って言っても、本じゃなくて紙でしたからね。 紙を渡されて、それをやって、アドリブではないですね。

司会: 出来上がった作品をご覧になったときに、どう思いました?

池脇: 思いの外カットされてて悲しかったです。

司会: はい、どうもありがとうございました。
続きましてミーコ役になります吹石一恵さんです。

吹石: こんにちは吹石です。 今日は映画を見てくださってありがとうございます。 撮影初日の晩に、色気を振り撒きながら卓球をしてくださいと言われて、すごい戸惑いながらやっていたのを、何かすごく今思い出しました。 皆さんにその色気がどの位伝わったかわからないですけど、もし楽しかったら、お友達に「楽しかったよ。」って言って、足を運んでみてください。 

司会: はい、どうもありがとうございます。
吹石さん、3人では温泉ツアーのようなお仕事をされたじゃないですか、撮影現場ではどんなことが面白かったですか? そしてどんなことが大変でしたか?

吹石: 温泉のシーンでのぼせそうになったことと、後は3人とも関西出身なので、ついつい早口になると関西弁が出そうになるのを押さえるのがけっこう大変でした。

司会: 3人でのお仕事って今回が始めてじゃなかったのかな?

吹石: はい。

司会: すぐに意気投合とか出来たんですか?

吹石: (池脇に)しましたっけ? いや、しました、しました、しました。 大丈夫ですよね? 大丈夫ですよね?はい。

司会: はい、どうもありがとうございました。
続きまして、ニコ役になります尾野真千子さんです。 よろしくお願いします。

尾野: 尾野真千子です。 ありがとうございました。 楽しかったでしょうか? ありがとうございます。 よろしくお願いします。

司会: 尾野さん、今回の演出についてはどんな感想をお持ちですか?

尾野: 台詞が長いので、憶えるのも大変ですし、答えるのも大変ですし、監督の言っていることがわからないってなることもあったし、大変でした。

司会: ご自分の中で、この映画の中でお気に入りのエピソードってありますか?

尾野: 温泉で3人でぽかーんって浮いてるところです。

司会: はい、どうもありがとうございました。
続きまして、ノッチ&タケフミのノッチ役になります、西門えりかさんです。 よろしくお願いします。

西門: えりかです。 今日は来てくれてありがとうございます。

司会: 西門さん、初めてこの台本を読んだとき、どんな印象を持ちましたか?

西門: えーと、正直言って、あんま憶えてません。 えーと、うん、憶えてないです。

司会: イギリスと日本を行き来してるじゃないですか、だからこう、何となくギャップの違いとかあったんじゃないですか?仕事現場の中で。

西門: ギャップっていうか、時差ボケ。 今も時差ボケです。 年中時差ボケ。 カルチャーギャップよりも時差ボケ。

司会: ご自分の中ですごく好きなシーンってありますか?

西門: うーん...ちゃんと見てから。

司会: はい、わかりました。 どうもありがとうございます。
続きまして、日高ダハ高校の学級委員長役になります、菊地凛子さんです。

菊地: 菊地凛子です。 今日はご来場ありがとうございました。 毎回撮影はボーっとしてると痛い目に、痛い目を見ることが多くって、何かこう面白いことを何かやらなきゃいけないんじゃないかっていう妙な雰囲気を持つ監督達なので、何かこう、すごい頭の回転を速くしなきゃいけないことが多いんですが、その面白いことを期待されて楽しかったです、撮影が。

司会: あのクラスあるじゃないですか、あのクラス皆さん見たときびっくりされたと思うんですよ、色んな方々が生徒さんでいらっしゃって。 中には庵野監督まで生徒さんになってましたけれども。 お仕事ご一緒してどんな感想をお持ちですか?

菊地: 今、こんなような感じで、オーディションを受けてるような、何か感じですかね。 何か監督も一杯いるし、役者の方もみんないらっしゃって、その前で何かこうやってって。

司会: 寺島先生についてはどういうふうに? あの今ほらここに先生いらっしゃるじゃないですか、寺島先生はお仕事現場ではいかがでしたか?

菊地: あの、常に素晴らしい方です、ええ..

司会: あ、隣にいらっしゃったんで

寺島: ちっと待って、あの、まぁいいや。 昔、恋人役、「空の穴」って映画で、共演者だったんですけど、久し振りに会えて、ちょっとやり辛かったところもありましたね。 おぉ!何だよ、生徒かよって。

菊地: 良い先生でしたよ。

司会: はい、どうもありがとうございます。
続きまして、ザ・ボリュームの3人組です、ンーギャバ役を演じました貫地谷しほりさんです。 

貫地谷: 初めまして、貫地谷です。 今日は来てくださって、本当ありがとうございます。 撮ったのが本当2年前なので、憶えていることといえば、面白い衣装を着て、森の中でブリッジをしたなぁという思い出があります。 えっと、そうですね、不思議な空気の中で楽しかったです。

司会: 貫地谷さん、きっと、まぁ私の考えなんですけれども、役をもらって、どうやって役を演じようとか迷いはなかったですか?

貫地谷: 宇宙人と言われていて、迷いというか、まぁいいや、やっちゃえ!みたいな感じでやりました。

司会: 監督の演出はどんなふうにしてたんですか?

貫地谷: いや、あの、ブリッジやろうか!みたいな。 現場で言われたんですよ。 ブリッジかぁと思って。

司会: 石井監督、それについてどういうふうに?

石井: いや、僕はその現場は見てなかったですけど。 まぁANIKI監督が好き放題やってて、色んな演出してたみたいですけど。 でもまぁ、あのブリッジのシーンは最高ですよね。 僕は一番大好きですよ。

司会: はい、どうもありがとうございました。
続きまして、加瀬亮さんと共に、ピコリコ星のお笑い芸人役を演じました水橋研二さんです。

水橋: どうも、水橋です。 今日はありがとうございます。 暖かーくなりましたね。

司会: 水橋さん、着ぐるみ大変だったかと思いますけれども、あれを着ると知ったときは、正直どんな気持ちでしたか?

水橋: あ、着ぐるみだなって、はい。

司会: けっこう加瀬亮さんとも仲が良いんですよね?

水橋: そうですね、はい。

司会: どんなふうに役作りして行ったんですか?お二人で。

水橋: それは、三木監督をイメージして、ハイ。 すごく、三木監督が全部教えてくださる、そのまんまやりました。

司会: 具体的に三木監督はどんなふうに演出して来たんですか?

水橋: あぁ、顔とかも全部教えていただいて、はい。

司会: 自分ではこう、照れ臭いとか思わなかったんですか?

水橋: 着ぐるみ着てるんで。 大丈夫です。

司会: はい、どうもありがとうございました。
ちなみに、三木監督も今回、役で出てるわけなんですけど、ホクロ兄弟

三木: はい、おかげ様で。

司会: あの演出、石井監督の演出はいかがでしたか?

三木: いやぁ、もうすごかったですねぇ。 何度も何度も何度も何度も、声が涸れるまでやらせていただいて、役者さんの気持ちがわかったというか、けっこう楽しいなぁみたいな。 何度やっても、意外に出来るんだなぁっての思いましたけど。 実際どうなのかはわかんないですけど。 僕的には、役者さんって、何か何テイク撮っても楽しいみたいな感じで。 何か一杯テイク撮るの悪いかなぁ?と思ってたんですけど、これからは一杯テイク撮ってみようかなぁと思ってます。

司会: はい、どうもありがとうございました。
最後に石井監督から代表して、今回「ナイスの森」というのを作り上げましたけれども、これを作ったことによって今後どんな作品とか作って行きたいとか、どういうふうにこの映画見てもらいたいってのがありましたらぜひ。

石井: まぁでも見ていただいたら、まぁ楽しかった人はね、本当にあれですね、もう1回位見ても良いんじゃないかなと思いますけど。 まぁ本当に好きに作らせて、僕達はもらったんで、これをこんなすごい形でかけてもらって、さらに見てもらって、まぁこれ以上のことはないっていうか、本当に。 この先は僕もそんなに実は考えてないんですよ。 その場その場でいつもやってるんで。 なのでまぁ本当に、このままヒットしてくれれば、まぁ「U」も作ったらどうだっていう話が出て来るかもしれないですね。 そしたら作るかもしれない。 まぁそれはちょっとわからないですけど。 本当に今日は本当に感謝で一杯です。

司会: ありがとうございました。


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更新:2006.03.26(日)
Kaori