司会:
|
それではご挨拶をよろしくお願いします。 では浅野さんから、よろしくお願いします。
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浅野:
|
マイクは? はい、どうも。 あの今日は私たちの大好きな光石さんのために、俺が言うことじゃないですけども、本当にありがとうございます。 僕自身も本当に嬉しいことなので、まぁ出来ることはないですが、少しでも側にいたいなと思って、来ました。
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光石:
|
すいません、ありがとうございます。
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浅野:
|
いえいえ、どうもありがとうございました。
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司会:
|
では斉藤さん、よろしくお願いします。
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斉藤:
|
えー、光石研映画祭最終日、公式上映最終日ですよね、何かこんな素敵な日に呼んでいただけて、もう幸せです。 もう、僕のこと嫌いらしいですけども、呼んでいただいたってことに感謝したいと思います。 光栄です。
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司会:
|
それでは光石研さん、よろしくお願いします。
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光石:
|
今日はどうもすいません、ありがとうございます。 それで浅野さん、斉藤さんありがとうございます。 え、はい。
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司会:
|
まずはやっぱり、あの青山監督からのメッセージにあった「海流」(注:横浜国大のPV)のことについて、まずは聞いておいた方が良いのかなと思いまして、光石さん、どうだったんでしょうか? あの学生
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光石:
|
僕が高校ちゃんと出てないって話ですか?
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司会:
|
はい。
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光石:
|
一応まぁ高校はちゃんと卒業は。 割と誤解されてると思うんですけど、一応卒業はしまして、ええ。 ちょっと一年生のときにちょっと色々ありましたけど、とりあえずはちゃんと卒業して、ええ、全然堂々と僕は国立大学を歩きましたし、何のてらいもなくやらせていただきました。 ええ、違和感もなくやらせていただいております。 違和感あるの?
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司会:
|
いえいえ。
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浅野:
|
いやいや、ハイ。
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光石:
|
この浅野さん(注:高三中退)には言われたくない。
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浅野:
|
だからこそ僕が感じるというか、たぶん塗装屋の人が来たのかな?とか、堅気の人ではないなっていうふうにたぶん大学生の人は思うかなと。
|
光石:
|
いやいや、全然ですよ。 もう本当卒業生。
|
浅野:
|
卒業生じゃないでしょう。
|
斉藤:
|
卒業生じゃないじゃないですか。
|
光石:
|
でも西島さん(秀俊?)がいたらそこでね、もうハイタッチするくらいな感じで。
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斉藤:
|
そんなテンションで? なるほど。 高校1年生のときに何かあったんですか?
|
光石:
|
いや、内緒じゃないですけど、途中下車の旅によく。 学校は、お家はちゃんと出るんですよね。 色んな途中下車に。
|
浅野:
|
途中下車もなにも、バイクじゃないんですか? 電車でなくて、バイクで通学してたと。
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光石:
|
いや、でもね、まだ1年生のときはバイクね、あのハスラーっていうね、70ccの3気筒のチャリチャリ言うのは乗ってたんですけど、ええ、ハスラーっていうのがあったんですね。 それはちょっと、家では置けないので、近くの公団の下のマンションとかに置いておいて
|
斉藤:
|
他人の家ですよね?
|
光石:
|
他人の家に置いといて
|
斉藤:
|
勝手に
|
光石:
|
勝手に置かしていただいて、それでそこに通って、ハスラー
...どうですか、お客さん、こういう話? ちょっとね、裏の話を。
|
司会:
|
あの、皆さん「Helpless」を見た後なので、やっぱり「Helpless」の話をお聞きしたいかなと思うんですけど。
現場では光石さんはどうでしたか?お二人。
|
浅野:
|
いやもう正直忘れてしまいましたよね、もう12年くらい前のことなんで。 ただやっぱりその、僕も初めて主役をやらせていただいて、そのときに光石さんがいなかったらたぶんどうにもならなかったであろうっていうのを本当に今考えても思いますね。 やっぱりすごく良い状態で僕等を導いてくれたと思うので、それは非常に感謝してます。
|
光石:
|
いや僕は、浅野さんはとりあえずはその前に岩井さんのテレビドラマの「FRIED DRAGON FISH」のときに、お会いはしてないですけど、同じのに出て、すごい人がいる!と思って、で「Helpless」でご一緒出来て、本当に嬉しくて。 いや本当にね、僕はお勉強になったんですよ、ええ、浅野さんで。 で後々なんですけど、一緒にタイの映画に出させていただいて、1ヶ月ずっとタイで過ごしたりとかもして、丁度良い何かね、僕もすごい割と一人遊びが好きな方でして、まぁどっちかと言うと浅野さんもそうで、何か良いこう距離感でね、タイのときなんかは出来たんじゃないか。 それでこの前の「サッドヴァケイション」のときもそうですけど、まぁそのときはね、絡みはあまりなかった。
|
浅野:
|
そうですね。
|
光石:
|
うどん食いに行ったくらいで。 まぁ斉藤君とはよくうどん屋一緒に行って。
|
斉藤:
|
うどんばっかり食ってましたね。
|
光石:
|
「サッド」のときね。
|
斉藤:
|
3食くらい食ってましたよ。
|
光石:
|
食ってましたね。
|
斉藤:
|
暇さえあればうどんを
|
浅野:
|
今日、あのシーン(秋彦の部屋)をもう1回ここに再現してもらうことは...不可能でしょうね?
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光石:
|
え!?
|
斉藤:
|
な、何を言うんだ!?
|
浅野:
|
「サッドヴァケイション」のファンの人からすれば見たいかなっていう。
|
斉藤:
|
で、出来るわけないじゃないですか。
|
浅野:
|
僕は見ててうらやましかった。
|
斉藤:
|
僕もでも「FRIED DRAGON FISH」を見た直後くらいに、「Helpless」参加させていただくことになって。 僕元々監督にオーディションに来いよって言われてたんで、オーディションだと思って行ったらもう顔合わせだったんですよね。 で浅野さんと光石さんいらっしゃって、すごいびっくりしちゃって、えぇっ、こんなとこに自分がいて良いんだろうか?っていうようなところから始まってて、もう本当何かすごい、僕の中では大切な作品だなぁというのがあるんですけど。
|
浅野:
|
僕は、ですからその僕からすれば安男さん、安男兄さんというか、そういう感じじゃないですか。 だから「ユリイカ」見たときに出てるの見て、はぁっ!?っていう、何で!?っていう、すごいあれはびっくりしましたね。
|
光石:
|
そうですよね。
|
浅野:
|
僕はでも、安男さん生きてたの!?っていう感じで見ちゃった、本当に最初はそういうつもりで見てて、これどうなってるんだろう?って、本当に最初意味がわからなかったですね、ええ。
|
光石:
|
ですよね。
|
浅野:
|
ええ、びっくりしました。 「サッドヴァケイション」でも本当にたまにおかしいなって思っちゃうんですよね。 僕がもうびっしょびしょになって、運送屋で「安男さん!!」みたいに狂いそうになってるのに、へらへらへらへら二人で話してるとこ見ると、こっちは必死で光石さんを想像してやってるのに、あれはもうびっくりしちゃいました。
|
光石:
|
いや、あれも一瞬こう出るからって台本にあって、、あの雨の中で
|
浅野:
|
ええ。
|
光石:
|
いや僕やりますよって言ったら、みんなスタッフが、あれ大嵐ですよって、光石さんやめた方が良いって言われて。
|
浅野:
|
俺どうなっちゃうの!? 俺マネキン相手にねぇ。
|
光石:
|
そういうことですよね。
|
浅野:
|
それだけ愛されてるってことですよね。
|
光石:
|
いえいえいえいえ。
|
司会:
|
「Helpless」のときは現場ではけっこうお話はされてたんですか?
|
浅野:
|
どうでしたかね?
|
光石:
|
何か本当ね覚えてないんだよね。 たぶんね、本当にね他人のことをそんなふうに何か、仲良くなろうとかも思ってないだろうし、とにかく自分のことが精一杯で
|
浅野:
|
みんながそうでしたよね、カメラさんも。
|
光石:
|
余裕がなかった。
|
浅野:
|
僕も自分で精一杯で、監督は監督でたぶん精一杯だったはずですもん。
|
司会:
|
やっぱりね、最初ですものね。
|
浅野:
|
僕は、まぁ単純なことですけれど、片腕でこんなに運転出来るかな?って、それは僕すごい近くで見てて、いっつも、やっぱりすごいなぁって思いましたね。
|
光石:
|
あぁ、そうですね。 あれ本当は最初台本の段階では左腕がないことになってたんですよ。
|
浅野:
|
あぁ。
|
光石:
|
それで、いや、これギアはどうなるんですか?って聞いて、それで、あ!そうですねって。 監督、運転なさらないから、わからなかったらしく。 それでこう、僕丁度左利きだし
|
浅野:
|
あぁ。
|
光石:
|
銃撃つのも左で行けますよって話をして、それで、だったらじゃあ右手にしましょうって、急遽右にしてもらって。
|
斉藤:
|
ここ(中央)のギアですよね?
|
光石:
|
ええ、ここなんですよね。
|
浅野:
|
それ確かこっちだったら、こう(クロス)ですよね。 へぇー。
|
光石:
|
そうなんですよ。
|
斉藤:
|
はぁん。
|
浅野:
|
はぁんって!?
|
斉藤:
|
なるほど、そういう裏事情があったんだなぁって。
|
浅野:
|
このパンフレット、素敵なパンフレットいただいたんですけど。 でもさっき見てて、光石さんの生年月日とかそういうのが載ってないのかなぁって、ちょっと、載ってないですね。
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光石:
|
あー、そうですか?
|
浅野:
|
僕は一応光石さんと同じ丑年なんですよ。
|
光石:
|
そうなんです、はい。
|
浅野:
|
そういうところでも個人的に、ええ。 それに光石さんA型
|
光石:
|
俺A型。
|
浅野:
|
僕もA型なんで。 勝手に何かそういうところで、はい、勝手に感じがわかって。
|
光石:
|
そうなんですよ。 いや僕も。
|
斉藤:
|
あ、僕が丑年じゃないから嫌いなんですか?
|
光石:
|
あ、いやいや、そこはまた、そんなことはない。
|
斉藤:
|
あ、そうですか。
|
光石:
|
ちゃんとメル友じゃないですか。
|
斉藤:
|
そうですね。
|
光石:
|
たまーにっていうか、たまーにメル友じゃないですか。
|
斉藤:
|
たまにね。
|
浅野:
|
たまに。 やっぱこの光石さんの選曲の素晴らしさですよね。
|
光石:
|
それ前に
|
浅野:
|
ええ、いただいた
|
光石:
|
ちょっと変えましたけど。
|
浅野:
|
はい。 あの、光石さんはやっぱすごく素晴らしい曲をたくさん知ってて、僕が図々しく、あれいつのときでしたっけね?
|
光石:
|
あれ「サッド」
|
浅野:
|
「サッド」の何かのときですよね。 光石さんに、車の中で、僕が矢沢永吉さんとか何かi-podで聴いてて、それで、「何聴いてるの?」みたいな話になって、「こういうの聴いてます。」って言ったら、けっこうかっこいいの光石さんが好きで、で僕が図々しく「CDR作ってください。」って言ってお願いして、作っていただいたんですよ。
|
光石:
|
であのね、「サッド」の打ち上げのときでしたっけ?
|
浅野:
|
ええ。
|
光石:
|
二人でDJしてね。
|
浅野:
|
あぁ、もうとんでもないDJですよね、我々は。
|
光石:
|
ただ掛けてるっていうだけですけど。
|
浅野:
|
ただ掛けてるだけで、たまに止まっちゃったりね。
|
光石:
|
テク盗んでるぅ?とか言ってましたよね。
|
浅野:
|
言ってましたよね。
|
北村:
|
俺のテク盗んでるとか言って、ただこう置いてるだけだって。 テクも何もない。
|
浅野:
|
いや、これ本当にお勧めなんですよね、光石さんの選んでくれる曲は、ええ。
|
斉藤:
|
これはちなみにどこで掛かってる?
|
司会:
|
えっと、休み時間に掛かってました。 入れ替え時間ですね。
|
浅野:
|
素晴らしいですね。 この絵も光石さん?
|
光石:
|
そうですね、絵も。
|
浅野:
|
僕のときもCDRのちゃんとジャケに描いていただいて、すげぇかっこいいの描いてくれるんですよ。
|
光石:
|
いやいやいや。
|
浅野:
|
これは何でしょうね、"GROOVE"って書いてある。
|
光石:
|
グルーブ。 間違ってないよね?
|
浅野:
|
グルーブ。
|
斉藤:
|
グルーブです、グルーブになってます。
|
光石:
|
これって何かね、グルーブって何かね、この前、大貫妙子さんと話す機会があったんですよ、あのシュガーベイブっていうバンドやってた大貫妙子さんと。 でその人がやたらとグルーブと言ってて。 あの今ね、打ち込みが流行ってると、だけど楽器が出来る人の打ち込みと、楽器が出来る人が打ち込んだ曲と、何も出来ない今の子たちが打ち込んだのはグルーブが違うのよって言われて
|
浅野:
|
はぁー。
|
光石:
|
グルーブだよ!と思って。
|
斉藤:
|
何なんですかね?グルーブってね。
|
浅野:
|
いや、グルーブじゃないですか? グルーブとしか言い様がない。
|
斉藤:
|
僕青山監督から、グルーブがないって言われてるんです。
|
浅野:
|
あ、本当ですか?
|
斉藤:
|
それが一体何のことだかさっぱりわからなくて。 グルーブをちょっと今度教えてください。
|
浅野:
|
でも斉藤さん楽器を演奏しますよね?
|
光石:
|
ねぇ。 ピアノが出来る。
|
斉藤:
|
ピアノをちょっとだけやるんですけど、まぁグルーブがない。
|
浅野:
|
光石さん、楽器は?
|
光石:
|
全然出来ないですね。
|
斉藤:
|
グルーブは?
|
光石:
|
グルーブがない。 全然グルーブがない。
|
斉藤:
|
そうですか。
|
浅野:
|
やぁ、びっくりしちゃいましたね。
|
光石:
|
びっくりしたでしょ。
|
浅野:
|
今の話聞いてたとき、楽器が出来ないってのは
|
光石:
|
すっごい出来るみたいな話してて
|
斉藤:
|
グルーブありそうだねって
|
光石:
|
でもね、家にはZO-3もあるし、一応ピアノの何かこういうちゃんと何か本物っぽい
|
浅野:
|
本物っぽいヤツですか?
|
光石:
|
ええ、何か一番良い電子ピアノみたいなのがあって
|
浅野:
|
あぁ。
|
光石:
|
それもね、面白いんですけど、こうやってやってると。
|
斉藤:
|
じゃ一応ちょっとはグルーブを?
|
光石:
|
まぁねぇ、グル〜ブを。
|
斉藤:
|
けっこう練習されてるんですか?
|
光石:
|
全然してないです。 抑えて遊んでるだけ。
|
斉藤:
|
何か、とりとめもない話してますね、ずっとね。
|
浅野:
|
ファンの方はもしかしたらこんな話が聞きたくて来てるんじゃないかもしれないね。
|
斉藤:
|
そうですよね。
|
浅野:
|
そうですかね。 この「ロケーションバス」っていう絵もすごいですけども。 ロケバスって一言で言わないところが。
|
光石:
|
まぁまぁ。
|
浅野:
|
これ絶対お勧めのパンフですよ。
|
斉藤:
|
今宣伝にめちゃめちゃなってない? 買えよぉ!っていう何か。
光石さん、でも書道みたいなことも、書もやられるって言ってた。
|
光石:
|
インチキだよ。 全部インチキなんですよね。
|
斉藤:
|
そんなことないじゃないですか。
|
光石:
|
もう本当インチキですよ。 本当、全部インチキ。 あのね、でもね浅野さんはタイでもねずっと絵描いて、僕も見せてもらったりしたんですけど、本当良い絵描くんですよ。
|
浅野:
|
いやぁ。
|
光石:
|
いや、僕とは全然違うね
|
浅野:
|
いやいや、褒め合いしてますけどね。
|
光石:
|
あの魚が、「最後の晩餐」みたいにした、あれすごい良かったですよね。
|
浅野:
|
あぁ、ありましたね、Tシャツ用に描いた絵。
|
光石:
|
そう、Tシャツ用に描いた。
|
浅野:
|
全く相手にされなかった。
|
光石:
|
監督たちにはね。
|
浅野:
|
ハイ、全然相手にされなかったですけど。 いや、でも光石さん、これから何か挑戦したいこととかあるんですか?
|
光石:
|
今までもう、本当にねこんなことになって、そっとしておいてって感じ。 本当にもう何かこれで終わりみたいな感じじゃないですか。
|
斉藤:
|
で来年第2弾があったりとか、31周年とか。
|
光石:
|
みんなにその冗談言われてますわ。
|
斉藤:
|
あぁ。
|
光石:
|
毎年やろうとか。 もう本当に、早く終わってほっとしたいですよ。 そっと映画の方に戻って、ねぇ。
|
浅野:
|
今もお忙しいんですか?今も撮影の最中とか。
|
光石:
|
まぁちょっと撮影に入ってて。
|
浅野:
|
あぁ、そうですか。
|
光石:
|
今度は舞台初めてやるんです。
|
浅野:
|
あ、そうなんですか。 へぇー。
|
光石:
|
それでもう、今四苦八苦してるんです。
|
浅野:
|
え、本当の初めてですか?
|
光石:
|
ほんのちょこっとはやったことあるんですけど、でもあんなにいっぱい出て、こう、ちゃんとこうみんなでやって、旅に出てとかいうのは初めてです。
|
斉藤:
|
じゃあ、ずっと回るんですね?
|
光石:
|
回るみたいね。
|
斉藤:
|
へぇー。
|
光石:
|
本当に、今悪戦苦闘してるんです。
|
浅野:
|
へぇ。
|
光石:
|
で今も、今日も初めて、すぐ、さっきお会いしたんですけど、電車に乗ろうと思ったら止まってまして、電車が、俺本当ついてないなと思って。 であわててタクシーで来たんですけど。
|
斉藤:
|
良かったです、まぁ間に合って。 二人でもうやるしかないなって。
|
浅野:
|
そうですよね。 ギリギリになって、本当緊張しました。
|
斉藤:
|
まぁ漫才タイム始めなきゃ、みたいなね。
|
浅野:
|
本当ですよね。 良かったです。
|
司会:
|
お二人が、例えば初めて光石さんを俳優として認識したというか、映画とか何かきっかけみたいな作品とかってありますか? 30周年をやられてるということで。
|
浅野:
|
僕はでもやっぱり共演してる時間の方がやっぱ強烈過ぎちゃうので、でも本当にさっき光石さんがおっしゃってくれたように、タイで過ごした時間がやっぱ僕にとってけっこうありがたかったですね。
|
光石:
|
楽しかったよね、あれは。
|
浅野:
|
楽しかったですね、本当に。 光石さんもタイ語を覚えたりとか色々大変だったんですけど、僕もその光石さんと話す以外はほとんど英語だとか、ちょっとしたタイ語だとかばっかりなんですね。 でもやっぱり僕は英語を話せるわけじゃないから、台詞やっててもこう相手の人が、あれ、台詞終わってるのかな?とかわからないときがあるんです。 終わってるかなと思って出してたりして。 光石さんと芝居してるときはもう、めっちゃくちゃ、だから楽しいんです。 日本語だから、はい。
|
光石:
|
ねぇ。
|
浅野:
|
いやぁ、もう。
|
斉藤:
|
あのモップスの曲で会話したりするところってのは、あれはもう本当アドリブ?
|
浅野:
|
あれはモップスの曲じゃないんですよね、本当は。
|
光石:
|
モップスの曲を使ったけど、まぁとある人の
|
浅野:
|
とある人の、とあるWアキ子さんの
|
斉藤:
|
あぁ。
|
光石:
|
「あの鐘を鳴らすのは..」っていう歌があるじゃないですか、○の鐘を鳴らすのはみたいな
|
浅野:
|
「あの鐘を鳴らすのはあなた」っていう。
|
光石:
|
あれを歌った。 あれとモップスの歌を歌ったんですけど、高かったらしいんですよ、やっぱり、すごく。
|
斉藤:
|
あー、なるほど。
|
光石:
|
でやっぱり使えないてんで、その曲を一緒に
|
斉藤:
|
へぇ。
|
浅野:
|
それで、あれですよね、アキ子さんの歌はタイの人がえらい気に入っちゃって、もう歌えないんですけど、光石さんのところに来て「♪アナタニ%&テ♪」、本当にあれを、歌ってってみんな来るんですよ。 あれはおかしかったですよね。
|
光石:
|
すぐ歌え、すぐ歌えって言うんですよね。 おかしかったですよね。
|
浅野:
|
「♪アノ%&ヲ♪」って。 あれは可愛かったですね、タイの人たち。
|
司会:
|
それで一応、そのWHAT'S LOVE?っていうグループがスカっていうか、そっち系にアレンジしたやつを持って行ったんです。
|
浅野:
|
おぉ、そうですね。
|
光石:
|
それも横山剣さんも一緒に歌ってるやつを持っていった。 それがだめなんですね。 それがだめだったったていうか、高かったんですね、やっぱり。 面白かったですね、あれ。
|
浅野:
|
海へは自分らで行ったりして、けっこう遊びましたよね。
|
光石:
|
遊びましたねぇ。 みんなで打ち上げみたいのもね。 打ち上げじゃないけど、1週間に1回くらいねぇ、みんなでわーいって騒いで。
|
浅野:
|
ええ、ありましたね。 あと丁度、だから津波の後くらいに行ったんで、その辺敏感で、1回、夜地震があったか何か、あったんですよね?
|
光石:
|
そうなんですよ、地震あったんですよ、夜。 夜中の1時半くらいに地震があって、すぐに電話が鳴って、通訳の方、セイコさんっていらっしゃるんですけど、「すぐ降りて来てください!」って、もう俺大慌てで、びっくりして、なぜかね俺はパスポートとバナナを持って、下降りたんですよ。 何だかわかんないけど、そしたらスタッフ何人かいて、それで待てど暮せど浅野さんが降りて来ないんですよ。 それでアサノが降りて来ない、降りて来ないって大騒ぎになって、でまた電話しろ、電話しろって言っても、いや繋がらない、繋がらないってホテルの人言って、で次の日まぁ1時間、2時間くらいロビーにいて、解散になって、テレビとかそのロビーでやってるんですよ、生中継で、うちのホテルの前とかも、やってて大騒ぎになってて、それを次の日浅野さんが降りて来たら、全く知らなかったって、浅野さんが。
|
浅野:
|
ちょっとひどいよと思った。 だからそこまでに僕がそのタイのホテルともう相当やり合ってたんですよ。 色々うまく行かないことがあって、電話で呼びつけては、「何でこんな配管がうるさいんだ!?」とか散々ずっとやってて、それで多分ホテルの人は、こいつと話したくない、こいつと電話したくないっていうのがあって、だから次の日にみんなが集まってたっていうのを初めて聞いて、これすごい!
|
斉藤:
|
すごいですよね。
|
浅野:
|
ホテルの奴らは俺を殺そうとしてんだなと。
|
斉藤:
|
いいよ、あいつはっていうことでね。
|
浅野:
|
全く知らなかったです。
|
光石:
|
でも何かね、あそこのホテルと折が悪かったんだ。 うるさい、隣の人がうるさかったりとか。 僕は全然平気だったんですけど。
|
浅野:
|
そのホテルで、だから何か電話すると、「5分待て。」って言うんですよ。 でも5分待っても全く電話して来ない。 それでまた電話すると、「ちょっとさっき5分待てって言われたんだけど。」って言うと、「じゃちょっと5分待って」ってまた言うんです、 それでまたかかって来ない。 だから話し足りなかったり、ずっとやり合ってたんです。
|
司会:
|
そうしたらちょっと時間も近づいて参りましたんで
|
浅野:
|
こんな話で良かったんですかね? こんなグダグダで。
|
司会:
|
最後に浅野さんと斉藤さんから今回の30周年ということで、光石さんに改めてメッセージ的なものを〆の言葉でいただけると
|
光石:
|
それはいいんじゃないですか?もう。
|
浅野:
|
それは言わせてください。 本当にまぁ素敵な30年を送って来たんだろうなと僕は想像しております。 それでこれからも本当に長い時間ずっとお世話になると思うので、この先も本当によろしくお願いします。
|
光石:
|
こちらこそ
|
浅野:
|
もう、ここにいらっしゃってる皆さんをずっと楽しませていただければ幸せだと思います。 ありがとうございます。
|
斉藤:
|
いや、僕も今後ともぜひ、あまり嫌わないで
|
光石:
|
嫌ってないよ。
|
斉藤:
|
ええ、よろしくお願いしたいと思うんですけども。 いや何かプレゼントでもと思ったんですけど、実は「Helpless」の撮影中に、伊佐山ひろ子さんがドライブインのシーンでオールアップして、でそのときにロケバスの側の林みたい、林っていうか何か草むらがあって、そこから栗を見つけたんですね。 で「栗だぁ!」なんて喜んでたんですけど、まぁバスに戻って帰るときに困ったんでしょうね、このやり場に。 で「斉藤君、これあの私だと思ってこの栗をぜひ持ってて」って。 まぁ困りますよね。 困るけど、まぁじゃあ伊佐山さんがくださったんだと思っていただいて。 でこれがその栗なんですけど、これをちょっと光石さんに。
|
光石:
|
本当ですか?
|
斉藤:
|
あのドライブインの前で拾った
|
浅野:
|
簡単に言うと、伊佐山さんをあげちゃったということ?
|
斉藤:
|
ええ。
|
浅野:
|
私をあげてしまった。
|
光石:
|
でも伊佐山さん僕ね、デビュー作もご一緒してるんですよ。
|
斉藤:
|
あぁ。
|
光石:
|
デビュー映画でもご一緒してね、また「Helpless」で久し振りだったんですけど
|
浅野:
|
ここでお久し振りがまた。
|
斉藤:
|
これがずーっとどっかで回って来て
|
光石:
|
次、じゃあ斉藤さんの何か30周年で。
|
斉藤:
|
また返していただくと。
|
浅野:
|
そんなに伊佐山さんが嫌なんですか?
|
斉藤:
|
いやいやいや、そういうことじゃないですよ。 伊佐山さんも困って僕に渡したんでしょうけど、何か僕もずーっと家にあって、これが。
|
浅野:
|
でもすごいですね、こんなにきれいな状態で。
|
斉藤:
|
ええ、持っといたんで。
|
光石:
|
そうですね、何となく「Helpless」の思い出ということで。
|
浅野:
|
本当に、間違って捨てないようにしてくださいね。
|
光石:
|
ねぇ。
|
斉藤:
|
今度楽屋で「これ、いいよ」って返されるかなぁとも思う。
|
光石:
|
やばい!一応ポケットに。
|
斉藤:
|
はい。 いえいえ、おめでとうございます。
|
司会:
|
ありがとうございます。
|