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真夏の戦い!『孔雀』封切り舞台挨拶

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8月7日(土)、盛夏の渋谷で映画「孔雀」は封切られた。小さな小さなシネアミューズ、立ち見を含めても140枚(×2回)しかない、舞台挨拶の整理券を巡って、超早朝から浅野フリークスの熾烈な戦いが演じられた。あまりの人出に、予定を早めて発売された天国へのチケットはわずか30分で完売したのだった。

(初回上映後の舞台挨拶より)
司会: 大変長らくお待たせいたしました。本日はクリストファー・ドイル監督作品「孔雀」の上映に、朝早くから、お暑い中、お集まりいただきまして、まことにありがとうございます。それでは、これから主演の浅野忠信さんの舞台挨拶をさせていただきます。是非、拍手でお迎えください。浅野さん、どうぞ。
<拍手>
<浅野さん登場>
(監督も共演者もいない、たった一人の舞台に、ちょっと緊張気味?)
    浅野忠信さんのいでたち
  • 久々にキャップなしの、ナツロウよりちょっと短い、くりんくりん髪
  • うっすらお髭
  • 洗いざらした感じの黒の長袖T
  • 白のスリムパンツ
  • グレーのスニーカー

浅野: え、皆さん、どうもありがとうございます。えっと、これはけっこう、けっこう何て言うか、1年以上前くらいの作品になるんですけど、やっとなんか、ここまで来たなという感じで、嬉しく思っています。ありがとうございます。
<拍手>
司会: えっと、それでは、差し出がましいようですが、これから浅野さんに、この「孔雀」という映画について、2、3質問をさせていただきます。浅野さん、よろしくお願いします。
浅野: よろしくお願いします。
司会: あの、これはクリストファー・ドイルという、王家衛の監督の作品でカメラを担当していた人のデビュー作になるんですけれども、
浅野: はい。
司会: 浅野さん、ドイルさんていうのは、浅野さんから見てどんな人なんですか?
浅野: そうですね、けっこう、あの、毎日ビール飲んでて(笑)、すごい陽気なおじさん!っていう感じで、してるんですけど。でもそれだけじゃなくて、なんか、すごい、いろんなことを知ってるし、なんか、普段はおちゃらけてるけど、きっとなんか、こういう映画撮る人だから、なんか他にもいろんなこと考えてる人なんだろうなと思ってるんですけど。でも、このなんか普段おちゃらけてるところはすごく僕好きで、なんか、一緒にいて楽しく、楽しくいれるし、みんながなんかいいムードになるんで、すごく、なんか一緒にいて楽しい人だなって感じですけどね。
司会: ありがとうございます。あの、丁度、今こちらにいるお客様っていうのはもう1回目の上映をご覧になった方達ばかりなんですが、
浅野: はい。
司会: あの、この映画の撮影中にですね、何か印象に残ったこととか、何かエピソードみたいに、もしあれば教えてください。
浅野: そうですね、もう、撮影中もけっこう、ま、一応、脚本通りに撮影は進行してたんですけど、それでも監督がそういう変わった人なんで、あの、途中でハプニングみたいなのが起こっても、それでなんか、ハプニングと受け止めるのもなんか、それもなんか一つアリだなっていう形で受け止めてくれるんで、なんか普段の撮影だったら、単にやりなおしとかそういうところがなくて、「今のもう1回、ちょっとやろうよ!」とか言って、誰かがなんか向こうでカメラ見てても、「おぉ!そのまま見ててくれ」とか言ったりして、なんかなんでもアリな現場だったのが面白かったですけど。
司会: あの、ワイルドブルー・ヨコハマの
浅野: はい。
司会: シーンなんかすごく楽しそうに演じてらしたと思うんですけど
浅野: はい。
司会: あの時はどうだったんですか?
浅野: あの時はもうやっぱ、撮影というよりは遊びで、もう監督が一番楽しんでて、なんか滑り台で一緒に滑って撮影するテイクがあったんですけど、それもなんか「も一回やろ!も一回やろ!」とか言って、監督がなんか喜んじゃって(笑)撮影と言うよりは、ほんと遊びでしたよ。
司会: あの、それで浅野さんは今年はあの「鮫肌男」、この「孔雀」、それからもう含めて、たくさんの映画にこれからも出る予定になっておりますけれども
浅野: はい。
司会: 今後の予定ですとか、あと音楽活動のことでも、もし何かあればお知らせください。
浅野: そうですね、この、まぁ今日から「孔雀」が始まって、しばらくやってもらって、それで、来月位からまた違う映画が上映されると思うんですけど...それが「白痴」だと思うんですけど(注:「双生児」です)。で、また今年の終わりくらいには、このハコで「御法度」が上映されると思うんで(注:「地雷を踏んだらサヨウナラ」です)よろしくお願いします。
<拍手>
司会: それでは最後に、もう今日ご覧になった皆さん、たぶんこれからいろんなお友達なんかにもこの映画のことを話していただけると思うんですけど、浅野さんがこの作品最初にご覧になったときに、こういう所すごく良かったと、もしあれば教えてください。
浅野: そうですね、あの決して解り易い物語っていう感じではなかったんで、僕が見たときに、だだなんかこの、ストーリーというよりは、なんか感じる映画なんだなと思って、ずっとほんと見てたから、そういうところをなんか、もしみんなが感じてくれてたら、それはなんか友達とかに言ってもらえれば嬉しいと思います。
司会: 司会:え、それでは大変短い間でしたが、浅野忠信さんの舞台挨拶をこれにて終わらせていただきます。本日はどうもありがとうございました。
浅野: ありがとうございました。
<拍手>


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更新:2001.11.09(金)
obuchi@yk.rim.or.jp