渋谷イメージフォーラム上映前の巻
司会(映画評論家の塩田時敏氏) | |
(フィギュアを手に)えー、ね、まったくそっくりな(笑)大森さんと、ちょっと一体ずつ自分で持ってください。(浅野、大森に手渡す) えー、それではまず三池監督の方から一言ずつご挨拶をお願いします。 |
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三池 |
あ、どうも、三池です。えー、ようこそ!(観客の)今の元気が2時間8分後には1/10くらいのパワーに(笑)減ってると思いますんで、上映中に出し切って、ただ漂うように、今日の残りを過ごしていただければ幸いです。...てなとこで、いいですか? |
司会 |
ええ、またあとでちょっとお聞きしましょう。 えー、浅野さんです。 |
浅野 |
えー、どうもありがとうございます。えー、そうですね、あの(笑)僕が出てきた映画の中では一番激しいと思うので、まぁ楽しんで観てください。よろしくお願いします。 |
司会 |
え、殺し屋イチこと大森南朋さんです。 |
大森 |
大森です。えっと、けっこうすごい映画なんで、目を逸らさないで見てってください。よろしくお願いします。 |
司会 |
え、そしてSABUさんです。 |
SABU |
えー楽しんで行ってください。 |
司会 |
いいですか?まぁ後で(笑) そして原作者の山本英夫さんです。 |
山本 |
山本です。えーと、あのポコ○ンぼりぼり掻きながら考えたネタがこんな豪華な人たちに、こんな多くの人に観てもらえて、あの、すごく2001年の良い思い出になりました。ありがとうございます。 |
司会 |
ボリボリ掻いていたのは、別に何か悪い病気持ってるということではないんですね(笑)? |
山本 |
それもありますね(笑) |
司会 |
(笑)ああ、そうで。えー、多分本当だと思いますけども(笑)。あの、そもそもこれは、山本さんは、まさか描いてるときはこれが映画化の話が来るなんてことは、思ってました?どっか、かすかに。 |
山本 |
希望は、やっぱりなんないよりかはなった方がいいんで、あのー、ま、ありました。 |
司会 |
でも、まさか本当に、実写でとは? |
山本 |
そうですね、やっぱ三池監督がやってくれるってところがすごく大きくて、あのそれでちょっと嬉しかったですけども。 |
司会 |
三池さんはこの企画のどの辺に?ま、あのね、昔から「イチをやりたい、イチをやりたい」って言ってて、そんなに「座頭市」が好きかなと思ってたんですけど(笑)「殺し屋1」だったという。 |
三池 |
え、もう面白かったんです、漫画が、すごく、あの、こう好きな物やれるってのがすごく楽しかったですよね。だから別にそれ以上、「殺し屋1」という漫画を原作にして、映画として何か違う物とかっていうことではなくて、文字通りの映画化、シンプルな映画化ができればと。で、まぁその山本さんの作った「殺し屋1」の世界の一員になれればいいなと。思い出作りのようなものをポコ○ンぽりぽり掻きながら(笑)作りましたけど。 |
司会 |
(笑)あの、何でしょう、たまたま撮影監督の名前も全く同姓同名同漢字の山本英夫ですからね。何か微妙な縁というものが...(カメラの)山本さんはもちろん三池組のずっとメインのキャメラマンですけども。 |
三池 |
ま、メインというか、「ホワイトアウト」とか、あの大作と苦しい現場は自分が引き受けてると、そういう状態です。 |
司会 |
じゃちょっと浅野さんに質問で。あの、今年はね「風花」もありましたし、年の始めが「風花」で年の終わりが「殺し屋1」と、なんかものすごい幅がありますけども。 |
浅野 |
そうですよね(笑)ただ、全然関係ないんですが、あのカナダの映画祭のときに、「風花」で行ったときに初めて監督にお会いして、それで「あぁ!」と思って。関係ないですけどね(笑) |
司会 |
トロントで? |
浅野 |
ええ、確かトロントで、はい。 |
司会 |
去年? |
浅野 |
去年でしたっけ?ええ、去年。 |
司会 |
それは初対面で? |
浅野 |
ええ、確かそうです。 |
司会 |
そのときは...えっと、三池さんの作品は何出してらっしゃいましたっけ?去年だと...「漂流街」?あぁーん。 |
浅野 |
はい(笑)そうですね。 |
司会 |
「漂流街」観てどうでした? |
浅野 |
面白かったですね。「わぁーっ!」と思って。 |
司会 |
じゃあ、そのときに? |
浅野 |
はい、観た次の日くらいに監督に会って、はい。 |
司会 |
で、何か一緒にやらないか?というみたいな。 |
浅野 |
あの、「殺し屋1」の話がまぁ多少進んでたんで、「あ、どうも!」って、はい。 |
司会 |
え!あぁ、もう「殺し屋1」のじゃあ具体的にもう話が進んでて? |
浅野 |
ええ、ほんのちょっとですけど、はい。 |
司会 |
あの、最初から垣原役だったんですか? |
浅野 |
ええ、最初っから垣原役で確かいただいてました、はい。 |
司会 |
別に他の役をやりたかったとか、そういうことも? |
浅野 |
いや。 |
司会 |
ま、キャラクター違いますけどね。 |
浅野 |
そうですね。垣原がいいなぁと思いまして。 |
司会 |
いや、でも浅野さんのやるね、イチというのもまたちょっと、やったらどうなんだろう?というのが見てみたいなと思いますけどね。 |
浅野 |
あぁ、そうですね。 |
司会 |
意外とこれがSとMの好一対みたいなところがあるんで、逆のパターンもたぶん成り立つんじゃないかと思うんですけどね。 |
浅野 |
はぁ。 |
司会 |
まぁ、これから皆さん見てもらうと、どう感じられるかわかりませんけども。えー、あの特殊メイクがすごかったですよね、やっぱりね。 |
浅野 |
ハイ(笑)、あれはけっこう毎朝たいへんでした。 |
司会 |
わかります。 |
浅野 |
ハイ。 |
司会 |
僕も「カタクリ家」でゾンビメイクさせられましてですね(笑)、毎日3時間かかってましたんで、気持ちは良くわかります。 |
浅野 |
ハイ(笑) |
司会 |
あの、大森さんはこれが初主演と言っていいですよね? |
大森 |
そうですね。 |
司会 |
この前、NHKハイビジョンの「駆け落ち」というのをちょっと拝見させていただきまして。 |
大森 |
あ、ありがとうございます。 |
司会 |
あの、これはどうでした?この作品は。まぁ、初主演も含めて。 |
大森 |
ええ、そうですね、いや、もう、すごい現場は楽しかったですし、そうですね、どっか始め僕はオーディションで行って、イチの役かどうかもわからず行って、気が付いたらイチになっててっていう感じだったんで、ハイ、面白かったですよ...スイマセン(笑) |
司会 |
ど、どの辺が面白かったです?ま、僕もちょっと現場拝見させていただきましたけども。 |
大森 |
そうですね、なんだろ?やっぱいろんなすごい役者さんとか監督とかいるんで、もう僕はすごい嬉しかったです...ってところが楽しかったです、ハイ。 |
司会 |
いろんな監督さんといえば、確かにあのね、SABUさんも自身監督で、あの現場はね、塚本さんをはじめ、監督がいっぱいいるんで、僕が現場行って「監督!」って声かけたら、みんな一斉に振り向くんでね、ちょっとややこしかったんですけども。これはまた、どういう?まぁ、三池組は久々のご出演ですよね?だいぶ前に。 |
SABU |
はい、そうですね。 |
司会 |
どうですか?久々の三池組は。 |
SABU |
いや、あんまり変わってなかったんで、ほっとしました。 |
司会 |
やっぱり昔からこんなに狂ってましたか? |
SABU |
狂ってましたね(笑) |
司会 |
あの、けっこう、まぁ、えー、なんだろうな?SABUさんの役どころは金子でしたっけ? |
SABU |
はい。 |
司会 |
うん、まぁ一番、割と最初見てるうちは真面目なんですよね。 |
SABU |
ずっと真面目でしたよ。 |
司会 |
いやー、でも最後の方はちょっととんでもないことになるんですけど(笑)。えー、SABUさん自身の作品も確か、なんでしたっけ? |
SABU |
えっと「DRIVE」。 |
司会 |
もう完成したんですか? |
SABU |
あ、しました。 |
司会 |
我々はいつ頃こう見れるんでしょうか?一般のお客さんは。 |
SABU |
来年夏頃ですね、8月中旬くらい。 |
司会 |
..に日本公開? |
SABU |
そうです。 |
司会 |
どのような感じの仕上がりになってます?「殺し屋1」と比較して。 |
SABU |
面白いっすよ、相変わらず、はい。 |
司会 |
R-18じゃないんですよね? |
SABU |
あ、大丈夫です。 |
司会 |
お子様も見れる、健全な作品。 あの、えー、じゃあ三池さんに。まぁ三池さん、今月は「殺し屋1」今日から始まりまして、来月が「DEAD OR ALIVE FINAL」、2月が「カタクリ家の幸福」で4月が「荒ぶる魂たち」と、で5月には中京テレビ開局何周年かという |
三池 |
何を言ってる(笑 |
司会 |
お子様も見れる、健全な作品。 あの、えー、じゃあ三池さんに。まぁ三池さん、今月は「殺し屋1」今日から始まりまして、来月が「DEAD OR ALIVE FINAL」、2月が「カタクリ家の幸福」で4月が「荒ぶる魂たち」と、で5月には中京テレビ開局何周年かという |
三池 |
何を言ってる(笑) |
司会 |
もう月刊三池崇史状態ですけども。 |
三池 |
いや、もうたまたま時期が。だからこの作品が自分にとっては一番、その準備とか時間もかかったし、仕上げるのに半年以上かかってるし、あの企画をもらって進め出してからも3年近くこうやってますので。その間まぁ他にもね色々作品をやってますけども、あの底辺でずっと、こうベースとして流れてた作品なんで、やっと公開されて。なんか公開された時点で少しほっとするというか、自分のところからもう、後は判断していただくだけなんで、もう自分の仕事は終わりという今日です。そんな見つめないでくださいよ(笑)! |
司会 |
(笑)いやいや |
三池 |
すいません、あの塩田さん、今日突然ね来てね、無理矢理やらされてる。フィギュア持って来て、「あの、ちょっと買ったんでサインしてくれ!」って来ただけだそうですけど。じゃ司会!と。 |
司会 |
(笑)で、サインしてもらったんですよ。これはレア物ですよぉ!悔しいでしょう? |
三池 |
悔しい(笑) |
司会 |
ていうか、これね絶対買った方が良いですよ。これあの\9800の、\9800にしてはね、これだけ顔とかなんかが良く似てるってのはねちょっと、普通これだけよかったらね、\10000は超えちゃうと思うんですけども、これはお買い得です!という風に...マキが入っておりますけど(笑)、別にメーカーの回し者じゃないですけどね。これはたぶん、たぶん皆さんね映画を見終わった後にですね、えー、買いたくなると思います。というくらいですね、はまる感じの映画ですので、えー皆さん、まぁちょっと心して観ていただいて。今日○ロ袋は用意されてないんですね?監督。 |
三池 |
あの海外の映画祭では入り口で袋を配ってるっていう状態ですが、あの大丈夫です、ちゃんと掃除しますから(笑)。掃除はあのスタッフでやってくれっていうのが劇場との契約になってますので、遠慮なく。 |
司会 |
そうですね。では心おきなく皆さん、吐くなり、拍手するなり、大いに盛り上がって「殺し屋1」を楽しんでください。どうもありがとうございました。 |
更新:2001.12.26(水)
obuchi@yk.rim.or.jp