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サクラサク 「風花」エキストラ

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シーン#6 「陸橋に残されたコート」
 王子様の出番は終わり。お疲れ様でした。次は廉司の去った後、置き去られたコートだけを撮るらしいのですが、線路に落とすなんて噂も聞こえてきて、思わず身を乗り出して注目してしまう。なんてったって、下は線路です。架線に引っ掛かりでもしたら、電車が止まります。ドキドキ。結局は手すりに半身で架けたコート(しっかと固定して)が風に揺れている図になるようです。が、本物の電車が通っても、橋の上までは風が届くものでもなく、コートはハタとも揺れません。そこで後ろから扇風機が登場。映画的な演出なわけですね。
 これで本日の撮影はすべて終了。お疲れ様でした。お世話になったスタッフの方々にご挨拶しつつ、陸橋を渡って桜並木へ。良い1日でしたねぇなどと話しながら、夜道を歩いていると、前方から長身の人影が...「お疲れ様でした」の声に顔を上げれば!!!!!!私服に着替えた王子様の笑顔ではないですかぁっ!またしても御自らお声をかけてくださるなんて!あわわ、とっさに「お疲れ様でしたぁっ!」と最敬礼する二人。後で冷静になってみれば、「ありがとうございました。」とか「明日も頑張ってください。」とかいくらでも言葉はあったでしょうに...フリーズしてしまったのですねぇ。まぁ、そんなモンでしょ。
 後はもう駅までスキップ、スキップ。ホントにホントに良い1日でした。明日も早起きの王子様、おやすみなさい!
 <完>

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更新:2001.11.09(金)
obuchi@yk.rim.or.jp