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祝封切り!『地雷を踏んだらサヨウナラ』舞台挨拶

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「白痴」公開の熱気も冷めやらぬ12月4日、早くも新作「地雷を踏んだらサヨウナラ」が封切られた。
今回は渋谷シネ・アミューズと銀座シネ・ラ・セットとの2館同時公開。舞台挨拶も2箇所で3回も行われるとはいえ、またまた超早朝からの長蛇の列&大入り満員立見付きのフルコースとなることに変わりはないのだった。

(シネ・アミューズ初回上映後の舞台挨拶より)
司会: 皆様いかがでしたでしょうか?大変お待たせいたしました。それでは、「地雷を踏んだらサヨウナラ」、これから舞台挨拶を始めたいと思います。
では始めに、主演の浅野忠信さん、お願いいたします。
<浅野さんご入場>
<拍手&嬌声>
    浅野忠信さんのいでたち
  • 長い前髪を真ん中でゆったりとわけて
  • うっすらお髭にすべすべお肌
  • 薄いグレイの長袖T
  • 濃いグレイの膝丈コットンコートの衿を立てて
  • 黒い細身の光沢のあるパンツ
  • 黒と赤と白の柄のソックス
  • 黒の革靴
(おすましモデルさんモード。なぁんて美しいんでしょ(*^^*))

司会: そして五十嵐匠監督、お願いいたします。
<五十嵐監督登場ご入場>
<拍手&嬌声>
司会: では、始めに、一言ずつご挨拶をいただきたいと思います。浅野さん、お願いいたします。
浅野: え、皆さん、今日はこんなに集まってくださって、本当にありがとうございます。えーと、この映画を撮ったのは、もう1年位前になってると思うんですが、そうやって、こうやっと、みんな、皆さんに見てもらえる日が来て嬉しく思っています。ありがとうございます。
<拍手>
司会: ありがとうございました。
そして、五十嵐監督、よろしくお願いします。
五十嵐: えーっと、本日はどうもありがとうございます。泰造さんがもし生きてたら、今年で丁度52歳になります。でもあの、52のTAIZOってのは、僕の頭の中では、やっぱり浮かばなくて、僕の中のTAIZOってのは、やっぱり浅野君が演じてくれた、今ご覧になっていただいた、浅野"TAIZO"です。
<拍手>
司会: ありがとうございます。
では、少し質問をしたいと思います。では、浅野さんに...力強いTAIZO役を演じていただきました、浅野さんご自身が思う、泰造さんの魅力はどんなところでしょうか?
浅野: そうですね、その...あんまり僕自身なんか、ガッツがあるような人ではないんで、ああいう泰造さんみたいなガッツがあって、なんか自分のやりたいことに対して、もう何もためらわず突っ込んで行く姿というのは、なんかすごく。
司会: 今までにない、とても元気のいい浅野さんだったと思いますが、いかがでしたか?
浅野: そうですね、今まではちょっと、ま、クセのある役っていうか、こんなに明るい人ってのはやったことがないような感じだったんで、なんか、演っててもちょっと恥ずかしいところがあったんですけど、でも、とても楽しかったです。
司会: ありがとうございます。
では監督に...このTAIZO役を浅野さんに選んだ一番の理由というのは?
五十嵐: えっと、浅野君の作品を色々見していただいて、本当にこの人はこういう人なのかなぁ?っていうのが僕の中であって、あの、けっこう都会のキレてる役とかが多かったんですけども、その浅野君のその裏はもっとこう何か違ったものがあるんじゃないかと思って、それで、青山で会って、初めて会ったときに、その存在感がものすごく強烈だったもので、これはやっぱり、泰造の存在感とオーバーラップして、浅野君でないとだめだ!と判断しました。
司会: 監督は沢田教一さんを描いた「SAWADA」というドキュメンタリーでも、やはり実在する人物を映画化しているわけですけれども、実在する人物を映画化するというのは、難しい作業ですか?
五十嵐: ただその、亡くなってますから、泰造さんも、沢田も、そうすると、亡くなった人に話しが聞けないもので、いろんな関係者に話を聞いても、本当に泰造さんってどういう人だったのかってのがわからなくなるんですね。ただそれを、わからないなりに、途中でその劇映画にするために、もうまっさらにして、忘れてしまって、それで僕たちのTAIZOを作り上げるという風にしなければだめだったと思います。
司会: ありがとうございます。
では、浅野さんに。えっとですね、皆さん映画を見終わった後ですので、とても、ラストの自転車でアンコール・ワットに向かうシーンの表情がとても印象的だったんですけれども、あのとき浅野さんはどんな感じで演じて、気持ち的にどんな感じだったんでしょうか?
浅野: そうですね。もう、タイでの撮影が一月ちょっとあって、それで、それが終わってから、後はカンボジア2日間と、まさにその撮影だけだっていうときだったんで、それでまぁカンボジアだったんで、もう僕の中ではなんか一段落着いてるって感じがあったんで、なんかすごく心地良いものがあったし(笑)、こうやってアンコール・ワットに向かって自転車漕いでると、なんか、心の中ではその泰造さんてものを通じての出来事だったんで、すごくなんか不思議な気持ちでしたね。ハイ。
司会: ありがとうございます。
そしてですね、ちょっとここで映画とは別なんですけれども、実は、今、南青山のリトルモア・ギャラリーにて浅野忠信画展「error」というものを開催しております。12月の26日まで開催しておりますので、ぜひそちらの方にも行ってください。浅野さんからもちょっとPRを。
浅野: そうですね、でも、まぁこれはもう、もしかしたらこじ付けになっちゃうかもしれないんですけど、泰造さんと出会ってから、こうやって自分から何か行動することっていうのは、なんか昔よりできるようになったというか、この前はなんか絵を、展覧会みたいのを開けたってのいうも、もしかしたら泰造さんのお陰なのかな?ってのも思うし、そういうところでなんか、初めてそうやって自分から何かを起したところを見てもらうことができたんで、ぜひ見てもらいたいですね。
司会: ぜひよろしくお願いいたします。
そしてですね、監督の前の作品「SAWADA」も、こちらはですね、銀座のシネ・ラ・セットにて、今、モーニングロードショーということでやっておりますので、ぜひ、監督、こちらの方も見て欲しいですよね?スクリーンで。よろしくお願いいたします。
では最後にですね、浅野さんからみなさんに映画のPRを大々的にお願いいたします。
浅野: そうですね、でも、あの皆さん見てくれた方ですよね。だから、あの自分なりに色々感じてくれたと思うんですけど、その思いをなんか友達とかに伝えてあげてもらえれば嬉しいと思います。あとなんか、そのさっき見たんですけど、迷彩服を着てると200円引き?
司会: そうです。一般は200円、学生が300円引きになります。迷彩服かカメラご持参の方に限りますので、ぜひまた見てください。
浅野: そうですね、それはもう僕もすごくいいなぁと思って(笑)。安くなるっていいなぁと思ってるんで。
司会: では五十嵐監督、お願いいたします。
五十嵐: 先日、あのバンコック行ってきて、バンコック映画祭で今のこの映画を上映してきました。観客賞っていう賞をもらったんですけども、そのときに、この映画、タイのスタッフが70人、一生懸命、一緒に僕たちと撮影をしてて、その彼らに見せたってことが、非常に僕は嬉しく思ってます。それと同時に、今日、本当にこれほどたくさんの方々が見にきていただいて、本当にどうもありがとうございました。
司会: ありがとうございました。では皆様もう一度、浅野忠信さん、五十嵐匠監督に大きな拍手をもってお送りください。本日はどうもありがとうございました。
<拍手>


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更新:2001.11.09(金)
obuchi@yk.rim.or.jp