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[番外編]祝完成!「DEAD END RUN」プレミア試写会

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涼しい夏も名残の8月30日、原宿・ラフォーレミュージアムにて、5.1chリニアサラウンド音響で完成した「DEAD END RUN」のプレミア試写会が行われた。

ご出席
石井聰亙 監督

<上映前の舞台挨拶より>

司会 本日は『DEAD END RUN』ラフォーレミュージアムプレミア試写会にご来場いただきましてまことにありがとうございます。これより上映に先立ちまして、本作品の監督である石井聰亙さんにご登場いただきたいと思います。皆さん、拍手でお迎えください。

石井 たくさん来ていただいて、本当にありがとうございます。

司会 それでは、石井監督に本作品『DEAD END RUN』について、いくつか質問をしてみたいと思います。よろしくお願いします。
まず主演に伊勢谷友介さん、永瀬正敏さん、浅野忠信さんといった豪華なキャストが揃ったわけですが、どのような経緯でこのこの3人をキャストに選んだのか教えていただけますか?

石井 この作品はちょっと、あまり詳しくは言えないんですが、秘密の部分があって、すごい特殊な依頼があってですね、それで始まった企画の作品なんですけども、その、先にまぁ企画があって、それでお話を作って、で結果まぁこう3作の短編的な作品の集まりで、主役の男を3人ていうことになったんで、それからキャスティングを考えたんですけども、実は。でまぁ、真剣に自分なりに考えた結果、第2話は永瀬君がいいんじゃないかな、第3話は浅野君がいいんじゃないかなと。まぁあらためて、まぁ二人のことをよく知ってますが、やっぱりこの二人共やってもらいたいっていうふうに思って。それで伊勢谷君の方は、私は全く全然知らなかったんですが、あの面識はなかったんですけども、『金髪の草原』っていうのとかですね、『DISTANCE』っていうのを見させていただいて、非常に素直な、いい演技をする、非常に素晴らしい存在だと思ったんで、でこの3人に標的を絞ってですね、で直接まぁシナリオを持って、あらためてお願いに行ったら、快諾していただけて、それで非常に嬉しいことには、出ていただけたということですね。はい、そういう経緯です。

司会 伊勢谷友介さんは初めてだったと思うんですけども、永瀬さんや浅野さんは、監督の以前の『五条霊戦記』ですとか、あと『ELECTRIC DRAGON 80000V』などに続いてのご出演になってると思うんですけども、そのお二人っていうのは、やはり監督にとっては特別な俳優さんなんですか?

石井 特別ですね(笑)。

司会 (苦笑)あの、どういうところが特別なんでしょう?

石井 もちろん、あの演技力とかね、カッコイイ(笑)とか、人間としての魅力とか、男の子としてもすごく魅力的ってのが、まぁ付き合いもあるっていうかな、すごく何回も仕事してますけど、まだまだ自分が知らない部分というか、まぁ一緒にこういうことをやってみたいっていう部分がたくさんあるし、プラス、まぁ何ていうのかな、すごく熱い情熱みたいなものがあるんだけど、非常に冷静でもあるっていうか、その辺のバランスが自分とすごく気が合うっていうか、特にそういうところが好きですね、ええ。だから二人とはもっともっと仕事したいというか、まだまだ彼等の、こうもっともっと見てみたいっていうかね。今回はだからちょっとね、普段とは違う、今まで自分がやったのとは違う役にチャレンジしていただいていて、まぁ非常に短いですが、新しい面をね、見せてもらってると思ってますけど。

司会 この作品、ちょっと私は先に見させていただいたんですけども、音響がとてもすごいというか、まぁ四方八方から、皆さんこれからご覧になっていただくんですけども、あの、今回この作品に関しては音響がとても特徴があるということで、普通の映画館で見た場合とちょっと音響がまた変わっているかと思うんですが、どういう違いがあるんでしょうか?

石井 いや、一応今日も劇場用のシステムなんですけど、元々入ってる音自体が、簡単に専門的に(笑)言うとですね、5.1リニアって書いてあるんですけど、このリニアってのが非圧縮っていう意味なんですけど、通常の映画のフィルムに入ってる音の、簡単に言うと10倍位の情報量があって、まぁその会場によって、もちろん音の出方って違うと思うんですが、一応まぁ大体どういう所でもやれるっていうか、その環境に合わせて色んな音の取り方が出来ると思うんですよね。まぁ通常の映画よりはかなり音が良いと思います。でまぁ楽器とかも、本当にそこで鳴ってるような音がすると思いますけども、それはそのせいですね、はい。

司会 最後に、これから作品をご覧になる会場の皆さんに、監督からメッセージをいただければと思います。

石井 あの私は常々ですね、作品、私監督として作りましたけど、作り終わって、見ていただくことになれば、もうその作品は、見ていただく観客の皆さん一人一人のものだというふうにはっきり思ってまして、まぁこれを、本当にその通り自分なりに楽しんだり、役立てたりとかいうか、まぁ皆さんのものにしてもらいたいというか、勝手に使ってくださいというか、そういうふうに思ってますので。短い作品ですけど、60分しかないんで、非常に短いんですけども、皆さんにとって、まぁ色んなものが詰まってる映画だと思うんで、よい夢を!というか(笑)堪能していただければ本望です。よろしくお願いいたします。

司会 はい、ありがとうございます。石井聰亙監督でした。


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更新:2003.08.31(日)
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