SGO0301018

[番外編]祝公開!「DEAD END RUN」舞台挨拶

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晩秋の10月18日、ついに「DEAD END RUN」が劇場公開された。渋谷シネクイントでの初日舞台挨拶に、映画撮影中のTAは残念ながら欠席。夢の3ショットはかなわなかったものの、深夜のシネマに、封切を祝う多くのフリークスが押し寄せた。

ご出席
石井聰亙 監督
伊勢谷友介 (LAST SONG)
永瀬正敏 (SHADOWS)
秀島史香 (司会:J-WAVE)

<上映後の舞台挨拶より>

司会 映画「DEAD END RUN」初日ということなんですが、第1回目、初回を見に来ていただいた多くの方々を前にして、お一言ずつ、監督からお願いいたします。

石井 あの、遅い時間に本当にどうもありがとうございます。えっと、見終わった方に何か話すのは非常に(笑)やりにくいんですけども、あの私はいつも映画を作るときは、見終わった後に、その何か持って帰ってもらいたいというか、それを、こう心の中で、ある意味種として、何かそれぞれの方に育てて欲しいと思って、そういうふうに願って映画を作っているので、ぜひ何か種が芽生えてましたら、それを持ち帰っていただいて、ゆっくり自分なりの「DEAD END RUN」を楽しんでいただければすごく幸せです。

伊勢谷 えっと、たくさんいらしてくださってありがとうございます。もうだいぶ前にやったので、自分が何をしてたのかよく憶えてないんですけども、たぶん眉毛がなかったんじゃないかな。えっと、来てくれてありがとうございます。以上です。

永瀬 こんばんは。そうですね、僕もたぶん眉毛がなかったと。いや、ありがと、やっと公開されて、皆さんに見ていただいて、いただけることになって嬉しいっす。浅野とか他の女優さんとかいらっしゃらなくて淋しいすけど、まぁまた見に来てください。

司会 続いては、監督に最初に伺いたいんですが、この映画、色々な映像をデジタルで上映したり、サウンドシステムも5.1CHリニアサラウンド音響、色々な試みがストーリーだけでなく、されているんですが、こういったタイプの映画を作ろうと思ったきっかけというのは何だったんですか?

石井 あの、こういう映画を作ろうとは全然思ってなかったんですけど、何か結果的に色々なことがあって、こう出来上がってしまった映画というか、まぁ私もけっこう初めてな感じなんですけど、何か色んな巡り合わせというか、参加してくれた人達とか、最初にあった依頼とか、その中で自然に、自然発生的にこういう形になった映画って感じでして、こういう経験は私も初めてですね。

司会 気付いたら出来上がってたという?

石井 うん、こういう形でね。だから私も何か見るたびに驚きがあるし、何かすごく不思議な映画でした、私にとっても。

司会 この監督と一緒にお仕事をしたのは今回初めてだという伊勢谷さん。

伊勢谷 !!!

司会 (笑)急に振って来ましたよね。

伊勢谷 (笑)あぁ、そうですね。

司会 (笑)いきなり行きますけども。あの、そういった不思議な映画というふうに、監督ご自身がおっしゃってましたが

伊勢谷 いや、不思議でしたよ。踊ってませんでした?僕。

司会 (笑)急にぽかーんとした顔がとっても印象的だったんですけど。ど、どうでしたか?あの撮影ですとか、振付けは?

伊勢谷 ダンスレッスンしましたよね。

司会 あ!

伊勢谷 僕そのためにスポーツクラブで何か、こう持ち上げる(バレエのリフティング)じゃないですか、あれってなかなか出来るもんじゃなくて、一人でこう40Kgをこう...よっしゃ!イケルっていうのをやって

石井 そうしたら、本当に彼はなかなか出来なくて、まぁ普通は出来ないですけど、最後に成功してくれて、素晴らしい、本当にね。

司会 そうしたら肉体的な努力というか。
永瀬さん、あの走るのもたいへんだったと思うんですけれども

永瀬 (不意を打たれて)うん

司会 やっぱり、ダメ出しとかも、「もう一回走ってみようか」とか、「もう一回、もう一回だけ走ってみようか」といった、そういう厳しい監督のダメ出しとか、そういったものもあったんでしょうか?

永瀬 いや、あの、僕3人、彼もそうですしね、浅野もそうだし、カメラを自分でここに着けて一人で走ってるので、スタッフの人達はいてもみんな知らんぷり。だからダメ出しもわからないっていうか、ひたすら走るだけって。

司会 あれ(カメラ)は胸の前に着いてたんですか?

永瀬 ここにね、こうカメラをつけて。

司会 ガシッと装着!という感じで?

永瀬 ハイ。

司会 で、「じゃあ走ってみようか!」

永瀬 ここでボヨンボヨンって(笑)。

伊勢谷 おかしいっすよね、こう走ってて、前からは指示してくださるじゃないですか、でもこっち側に来ると皆さん指示出来ないし、通りすがりっぽくするから、みんなここから芝居が入るんです。だから、おかしかったです。

司会 走り込みみたいなこともやっぱり?まぁ伊勢谷さんはスポーツクラブに行って40Kg持ち上げてみたりですとか、かなりあの腰に来る撮影だったと思うんですけれども、その辺はいかがだったんでしょうか?

伊勢谷 寒かったんで、腰に来ました。ずっと夜でしたもんね。

司会 いつ頃撮られたんですか?

石井 撮影自体はね、一昨年の11月の下旬ですよね。すごい寒かった。

伊勢谷 夜から朝まで。

石井 すごい寒かったですね。

司会 眉毛もなくなるはずだと(笑)

石井 眉毛は最初からなかったんです。

司会 他にこう、撮影時の裏話ですとか、こんなことあったんだよねという話、ここだけの話何かありましたら。

伊勢谷 僕が監督について驚いたのは、監督ってテンションがずっと変わらないんですよ。

司会 おー。

伊勢谷 僕は盛り上がったり下がったりするタイプなんですけど、監督はずっとテンション高いんですね。元気だなぁ!って。ハイ。

司会 永瀬さんいかがですか?

永瀬 ん?

司会 撮影時、スイマセン。

永瀬 あ、撮影時ですか?撮影時...

司会 えぇ、大変だったことですとか。

永瀬 お互いね、3人ともわからないんですよ、何をどう撮っているかは。

司会 あ、それぞれの撮影現場に遊びに行ったりとか、そういったことは?

永瀬 それはなかったんですよね。僕は伊勢谷君の後撮影で、僕の後浅野で。それで走ってるシーンはスタッフの皆さんが「伊勢谷君は平気で走ってたよ」。ヤバイ!と思って。あれ、かなり走ってますから。

司会 そういった所も、まぁ一つの見所だと(笑)思います。皆さん今日ご覧になってですね、あぁ良かったな、もう一回見てみたいなと思った方はぜひ、お友達もお誘いの上、足を運んでみてください。
最後にですね、監督から一言メッセージをお願いできますか?

石井 何のメッセージ(笑)?

司会 何かこうピシッと。もう言い残したことは?大丈夫でしょうか?

石井 いや、最初に全部言っちゃった。

司会 (笑)

石井 あの、ぜひ映画館で見ていただくっていうことを最大の目標に作ってますんで、それに合わせて、出ていただいている方も、スタッフも全員が総力を挙げて、こういうものになってますから、ぜひ映画館で、まぁ今日皆さん体験していただいてるんでね、もうね、嬉しいんですけど、何かふに落ちないことがあったら、ぜひまた見て下さい(笑)よろしくお願いします。

司会 はい、というわけで、本日はどうもありがとうございました。


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更新:2003.10.19(日)
obuchi@yk.rim.or.jp